今日は何の予定もない日曜日

朝からのんびりと
家でビビアンの車椅子を調べたりしていた。


そんな午後、知らない番号から電話が鳴った



時間は全て、『頃』です。



14:00 
『 初めまして。
○○さんから紹介されました。
車の下に死にそうな猫がいるんですが....』

私 『ご自身で助けてもらえますか?
すぐに捕まえて病院に連れて行けませんか?』


という会話から始まった。


自分は体調悪くて行けない。猫は飼えない。
多額の費用は出せない。
警察に電話したらそのままにしておくように
言われたと。
だから誰か助けてくれる人を探していると言う。



丸投げ案件なのでお断りしようと思った。


でも、
猫はグッタリしており水を置いたけど
飲めてない、目もつぶっている、と.....



聞くと隣の区なので遠くはない。
予定もなく時間は空いている。


だめだ、無視できない。。。


とりあえず見に行きます
と言って必要な物をキャリーに詰め込み
車の下に入る事になりそうだから
洗濯機に一度入れたパンツを取り出し
向かった。


14:45
現地着。大きな車の下に猫が
横たわっていた。


水とゴハンは相談者さんが置いてくれていたけど口つかずのままだった


猫は身じろぎもせずにいた

何でも1時間ほど前には別の車の下に
いたのだけど、その車の人が追払い、
こちらに移動したという。

じゃあまだ生きている。





急に逃げたらどうしようと思案しながら
先に娘さんが猫の額を撫でた

動かない

ならば、と車の下に這いつくばり
洗濯袋に猫を入れ
それから車の下から出して
キャリーに入れ、車に乗せた。


びっくりする程に軽かった。。。
骨格は普通のオス猫だったのに。。






15:10
今日は日曜日、それも午後だ。
病院はどこも午前の診察で終わっている。


途中で5分ほど車を止めて
日曜日午後診療をしている病院を探す


近くにはなく、少し離れているけど
以前からよく知る病院に向かう





途中、まさか死んでないよね?
と心配になるも
キャリーを乗せた後部座席から
カタンとキャリーから音が聞こえた





15:30
後ろから、鼻をすするジュルジュル
という音が聞こえた。

生きてる❗️

今すぐに病院に着くからね!
もうすぐ着くよ!
と声をかけながら先を急ぐ







15:50 
16時からの診察前に病院に着けた。

受付で、死にそうな猫を連れて来てます
と告げると
すぐにお預かりしてくれるという。

まずは状態を見るために
体重や全身チェックしてきます、
と看護師さんが猫を連れて行った。



そしてものの5分後、診察室に呼ばれた








『もう亡くなっています。』


!?


いや、さっき鼻をすすってましたよ??


『いえ、心音もなく、軽く硬直も
始まっています』





信じられなかった。
保護してガリガリの身体をふっくらさせて
あげよう、
だから頑張れ!と思いながら急いで来たのに。



遅かった。。。



お花を買って連れ帰った。




名もない猫では可哀想だ。
『平和』という地区にいたので
ピース君にした。

彼の現生は全然ピースじゃないけど
お空では、また生まれ変わってきたなら
その時はピースフルに生きて欲しいと
願う。







ここで声を大にして言いたい事が
あります。


ピース君は野良猫ではないはず。


あの骨格なら普通は体重5kgくらいだろう


今の彼の体重は、わすが1.5kgだった。


ピース君は間違いなく、
脱走猫か、捨て猫だ。


餌場も分からずに
何週間、食わず飲まずだったか!
3週間? 1ヶ月?

今年の猛暑の中で?




身体には目立った外傷は全くなかった

ただただ、皮一枚になるほどに
痩せ細っていた。


飼い猫が外に出るというのは
こういう事です。

ゴハンの食べれる場所も見つけれず
衰弱死 餓死








ピース君はロシアンブルーのような
グレーの成猫でした。

飼い猫として可愛がられていたと思う。


ピース君を入れたキャリーの底には
たくさんの地べたの砂が落ちてた。


だから、花を飾る前に
身体をきれいに拭いてあげた。

かわいそうに。。。




お願いだから、猫を脱走させないで

お願いだから、猫を捨てないで





ピース君は今夜は我が家にお泊まりして
明日、お空へとお見送りしますタラー






最後になりますが
相談者さんはお花代、火葬代を
ご負担してくださいます。


自分では保護できないけど、
見殺しにはできなくて
必死に助ける道を探し、
泣きながら助けを求めて来ました。
彼女は十分にやったと思います。