2017年10月  仲の良い2匹の子猫を
市外の里親さんに譲渡しました。


札幌にお見合いに来ていただき、
お見合いの後に私と猫達を車に乗せてもらい、
車で2時間かかる町のご自宅にお届けした。





2匹はどちらも野良チビ。
でも、捕まえた場所はバラバラ。
でも時期が重なったので
我が家で2匹を一緒にした。


2匹ともに全く人馴れしておらず、
シャーシャーで、でもなんとか捕まえて
抱っこしたり撫で撫でしたり、
けど、完璧には人馴れせす。


最後は短期間、預かりさんにお願いして
猫達との密着時間をたくさん作って頂いた。




そんな人馴れ中途半端な猫達を
里親さん家族は、大切そうに迎え入れてくれた。


というか、遠いのでずっとお断りしてたのだか、
奥様の愛情こもった何通ものメールに、
お見合い前に譲渡決定を決めてた。






本当に大切に大切に育てて頂き、
それはもちろん今も続いている。




今朝、2年ぶりにLINEが来た。
その始まりは、
『報告しなければならない事が..』
とあり、イヤな予感がした。


続いて書かれていた言葉は
『メイちゃんが今朝、お空に帰りました』
とあった。


FI P????  を疑った。



違った。








『母が玄関に置いていってくれた
カサブランカの花をメイが食べて、その猛毒により
助からなかった』と。


食べたのは、8月8日。
亡くなったのは今日、8月18日。


『百合が猫にとって猛毒とは知らなかった』


『夜に吐き出し、慌ててネット検索をして、
初めて百合の事を知りました』






里親さんはすぐに夜間病院に駆け込んだ。
助けてください!!と。


しかし、その病院の獣医は、
『この前も5歳くらいのトイプードルが花を
食べて来たけど、死んじゃったんだよね〜〜』
と、軽々しくデリカシーのない言葉を吐き、
対処方法が分からずに天井を見上げていた
という。


そして翌日からかかりつけ医に毎日通い、
家族全員で必死に看病した。






透析も検討したけど、
主治医は、その効果は非常に低いので
あまり意味はないとの判断。


点滴、注射の毎日。


『日に日に体が蝕まれていって、
ごはんも水も飲まなくなり、尿もでなくなります。
皮下注射で体が重そうでかわいそうでした。』






『最後は家族で交代でメイちゃんを見守り、苦しそうにしては撫でてあげることしか出来ませんでした。
メイは12時間以上苦しみましたタラー
とても苦しみ見てるのがつらかったです』



そしてメイちゃんは、家族皆んなの中で
お空に昇っていってしまいました。




↑ この写真は、すでに中毒を発症してからの
ものです。2匹で窓辺のパトロールをしてました。







里親さんから依頼を受けました。


『百合中毒、知ってる人は知ってますが、もしかしたら猫を飼っていても私みたいに知らない人がいると思うんです。

保護活動などでお忙しいだろうとは思うのですが、落ち着いた時でいいので、百合中毒、猫には猛毒だと言うことを取り上げてもらえないでしょうか、、
少しでも人の目に止まって、知らない人が減るように。

結婚式、お葬式、頂き物の花にもよく使われている花なので。間違えても持ち帰らないようにと。』





そう、百合が猫には猛毒である事。
知らない人はたくさんいるはず。
私だって知ったのは3年前くらい。



実際に百合を食べてしまって、
このように亡くなってしまった事、
ご自身にその知識がなかった事を後悔するだけでなく、改めて皆さんに知って欲しい、と、
一人でも多くの方々に、読んで欲しい、
 とのお願いでした。


百合だけじゃない。
猫が口にしてはいけないものの数々。
皆さんも今一度調べてください。










メイちゃんも、
初めてお家の中の生活に安心できて嬉しかったはず、
それがこんなに早く終わるとはどんなに悔しい事か。。。


メイちゃん、
短かかったけど、ものすごく幸せだったね❣️
メイちゃん、またママのところに戻っておいで。
ママもパパも待ってるよ、メイちゃん、
一回、さよならね、ありがとうね!

メイちゃん頑張ったね、偉いよメイちゃん、
家族を幸せにしてくれてありがとね!

メイちゃん、またね❣️






そして、心配なのは、
いつもいつも一緒にいたチャッピーです。

里親さんから送られてきた写真は、
いつも2匹一緒の写真ばかり。

本当の兄弟ではないけれど、
2匹ともに、ある日突然に人間に捕まり、
親も兄弟とも離れ、どんなに心細かったか、

全く同じ境遇で出会った2匹は
互いに互いを守るかのように、
いつもいつもくっついていた。


怖かったんだね、ごめんね。。



メイちゃんが亡くなる前日からは、
チャッピーは常にメイちゃんの側から離れなかったという。


分かるもね、メイちゃんがいなくなる、て。


2匹一身の片方が亡くなり、
今、チャッピーはどんな悲しみの底にいるのか。
それを考えると、辛くてしょうがない。
チャッピー!


子猫の時、メイちゃんのほうがチャッピーより
強くて、チャッピーはメイちゃんに守られていた。



今朝、メイちゃんは亡くなりました。



里親さんには、百合の事を知らなかった事で
自分自身を責めないで欲しい。
今、知ったから、もう二度と繰り返す事は
ないから。


チャッピーの側にいて欲しい。
その心に深く大きな穴があいた
チャッピーを気にかけて、励まして欲しい。



亡くなった日にこんなこと言うのは間違いかも
しれないけど、
チャッピーの事を考えると、
落ち着いたらまたチャッピーに友達を
作ってあげてください、と伝えました。




メイちゃん、ありがとう。
メイちゃん、戻っておいで、家族の元へ。