前回のブログの続きです。
2024年5月20日(月)
母の閉じた目に涙がたまっていたのをティッシュで拭き、13時半に特養を後にした。
私は今年1月に計画し、楽しみにしていた従姉妹たちとのディズニー1泊旅行を翌日に控え、ワクワクしながら準備をしていた。
この日の夕方、兄夫婦も母に面会に行き、「明日○○（私）が従姉妹とディズニーに行くんだから死んじゃダメだよ～」と言ってくれたそう･･･
私は何だか後ろめたくて、母に言えなかったから、代りに言ってくれたと聞きホッとした。
21日(火)
4時半起床、6時過ぎ出発。8時過ぎ舞浜にてダンナと従姉妹の総勢5人が無事合流した
今回はソワリンに乗ったことがないダンナを乗せてあげたくて企画。
ダンナはこの中で1番スマホに詳しいけど、ディズニーアプリは初めて。
入場してすぐグループ作りと思ったら、1人ログアウト状態 
しかもIDもパスワードも分からないと言う 
ラインとかでパスワード等送ってもらえたらすぐなんだけど、従姉の娘は仕事中で連絡つかず 
目的のソワリンは長蛇の列なので、後回し。
携帯を1度も持ったことがなく、2017年に初めてスマホを持った私が、1番頼りにされていて、インディジョーンズ50分待ち中に電話で聞きながら、初めてのアンドロイド操作 （私はiPhone）
岩の中に入ると電話が途切れるし、出たら出たで屋外なのでよく聞こえない 
入力出来たと思ったら電波悪くグルグル
待ち
10時 義姉とその長女（母にとっては孫）と旦那さんが母の面会に行ってくれたとラインが入る。
孫は訪問歯科で老人ホームに行ったことがあるらしく、母の口を口腔スポンジで湿らせてくれたそう 
ひ孫の写真や動画を見せたら、結構反応があり、夕方ひ孫たちの面会もOKが出たとのこと。
この日はお風呂の日で、後で看護師さんが入浴可能か見てくれるそうと書いてあった。
気付いたのはインディ出た後の10:35
母の反応があって良かった。これでひと安心。
お礼の返信後、ようやくアプリにログイン出来て、うきわまんを食べてやっとひと休み。
これ、ドナルドが浮き輪の中に入ってるのね～初めて気づいた 
その後
「血圧が低いので、入浴中に急変の可能性もあるため、本当はシャワー浴の方がいいけれど、家族の同意があれば湯船に浸かることも出来る」
と義姉から連絡あるも、全く気付かず･･･
私に連絡がつかないので、困った義姉は兄に連絡 
兄は即決で「お風呂に浸からせてあげてください」と言ったので、義姉が母の入浴を手伝ってくれたそう･･･
それが11:09のライン。
グループを作れたのは11時半 ニモ＆フレンズのスタンバイパスが取れた。
どっと疲れ、ラインチェックしたのが11:40 お礼の返信をする。
お風呂に浸かれたのかぁ～良かった。これで安心。
楽しみにしていたディズニーだから、思い切り楽しもう～
アクアトピアにニモ。
13時過ぎ、比較的待ち時間が少なかったトイストーリーマニアに並ぶ。
トイストーリーが大好きなので、待ち時間も自分がおもちゃの大きさになった感覚を味わえて、ウキウキ
初めてだったので、シューティングゲームに絶叫 
「楽しかったね」と息をはずませアトラクションを出て、14:15ラインをチェック。
「えっ！」
思わず2度見！ 状況が理解できない･･･
ラインには
13:27 「たった今、ママさん、心肺停止と連絡あり･･･」
13:56 義姉が私に電話するも気付かず･･･
「母の着替えを取りに、お家に上がらせてもらうね。ブルーのアンサンブルがいいか･･･」
14:06の電話も気付かず･･･
よく虫の知らせなんて聞くけど、全く何も感じなかった 
特養からも13:22に連絡があったのに、着信音全く聞こえず･･･
私がキャーキャーしている最中に母は独りで逝ってしまった
思い起こせば父の時も、尿が出なくなったら覚悟してくださいと言われ、父の臨終を見守ろうと、私と弟夫婦は仕事を1週間お休みして、母と毎日父に付き添ったけど、その時は訪れず。
私は歌の仕事があり前日、弟も1度会社に顔出すと当日それぞれの家に帰り、母も一旦帰宅した。
その日の13:40。私がどんな状況か電話すると、まさに今病院に向かうところだと言う。
結局義姉が1番に病室に着いた時、もう父は息をしていなかったそう･･･
皆が揃ってにぎやかだった病室が静かになったからか？
父はきっと私たちの会話を聞いていて、参加していたのだと思う。
皆が帰った後、お開きと思ったのかな？
父は誰にも看取られず、独りで逝ってしまった
母までも･･･
誰も死に目に会えなかった
ただ義姉が1人で母の着替えを探してる。
悲しむ間もなく、あの服はあそこにあるとか電話口で伝える。
一緒に行った従姉たちもどうしていいか困っている。
「ホテルも予約してあるし、このままディズニー楽しんで」
「あっ、ソワリン乗ってから帰ろうかな」
母が亡くなったと言うのに、ふと私の口から出た言葉に従姉たちは救われたって。
ソワリンは残念だけど、早く母の元に帰ろう。
夢の国を後にした。