前回のお話の続きです。
要介護5の母、今後どうする・・・葛藤の日々
2024年3月24日
ついに決心して、母をショートステイから送り届けてくれた特養の担当者さんに、31日に入所したいと伝えた。
ここから母と一緒に過ごせる時間のカウントダウンが始まった。
25日(月)
デイサービスに母を送り出した後、改めて特養の担当者の方に電話しその旨を伝えると、すぐに入所の案内を持って来てくれた。
案内を見ながら、当日に持参するものを確認。
普段着、パジャマ、外履きと室内履き、くし、コップ等の日常生活品。
服用している薬を2週間分
介護保険被保険者証、介護保険負担割合証、後期高齢者医療保険証。
診療情報提供書。
これは認知症と内科の2ヶ所のかかりつけ医にお願いしないとならない。
そして認められれば入所費が少し安くなるので、市役所に介護保険負担限度額認定申請に行かないと・・・
口座振替依頼書に印鑑、預り金。
延命処置に関する確認書
準備が大変だ
その日の夕食後の薬。
2粒ともOD錠なので、口の中で溶けると思い、そのまま口に入れてとろみ水。
そうしたら飲まない。「じゃ出して」と言っても出さない。何度言ってもダメ。
しまいには「もう限界なんだよ」と声を荒げちゃった。
「あと少しで施設なんだからね」と嫌味。それでも口開けない
結局それだけで45分。誰だって嫌になるよね・・・
そんなこんなで母を寝かせたのが23:50 結局いつもこんな時間。お年寄りにしたらかなり遅い・・・
26日(火)
自力でウンチ出た。やっぱり意識して水飲ませてるからかな~
午後から体操へ
戻りトイレサポート中、私の髪が母の顔に毎回当たるので「あれが嫌でどうしようもない」って! 夕食は完食。やっぱり体操の後は食欲がある
27日(水)
母をデイサービスに送り出し、義姉とあらかじめ電話してお願いしていた認知症と内科の病院で診療情報提供書受取る。
母寝る前に「暗い、電気つけて」と言うので私が寝るまで付けっ放し。
28日 (木)
週1お願いしていた母の訪問歯科も最終日。
相変わらず口ブクブクの水吐き出さず・・・
でも先生は毎回「せかさないでいいよ」と待ってくれる。
母は入れ歯ではなく歯が全部そろっている。
私が歯間ブラシ、歯磨き、舌ブラシ、口腔スポンジすると嫌がるので、どうしてもきれいに磨けない。
週1でも先生にケアしてもらっていたので、いまだにお煎餅やお新香を良い音をたててバリバリ食べる。
昼食を食べさせ、こちらも最後の体操のリハビリデイサービスに送り出す。
その送り出しも毎回大変だった
いつもお迎えに来てくれる綺麗な山内さんが母の手を引き、義姉他が母のズボンの後ろを持ち、車まで移動。
私は先に車に乗り込み、座席にスライディングシートを敷き、母の足を踏み台に乗せ、それから車の中から母を引っ張ってまずお尻を乗せる。
山内さんが母の足を車に入れ、その後はスライディングシートのお陰でくるりと方向転換。
母を送り出した後、それぞれにお礼の手紙を書き、義姉とみどりの風デイサービスへ行き、ケアマネ高野さんとデイサービス主任の雨宮さんへ今までのお礼を伝える。
月2回訪問マッサージをお願いしていた八代さんに残金のお支払い。
この方誕生日には必ずカードをくれ、とにかくお話が面白くて、元気な頃は母もキャッキャッ笑ってたけど、最後の方は「うるさい、だまってて」とキレてたなぁ~
毒舌にもひるむ事なく、上手く笑いにかえてくれました
さてこの日体操から戻る母のお迎えは総勢4人。VIP待遇です(笑)
いつものように山内さんが玄関まで母の手をひき、昇降機に座らせると「淋しくなる」と言って涙
私までつられて泣いちゃった。
29日(金)
最後のデイサービスはあいにくの雨。
タオルにくるまれてETみたい。思わずクスリ(笑)
帰り母を送ってくれたデイサービスの女性が涙ぐんでいて、私もつられそうに・・・
家族でも親戚でもないのに淋しいと言って涙してくれるスタッフの方々。
デイサービス等のお仕事をしてる方はみんな、温かくて明るくて優しい人たちなんだね。
母がお世話になりました。ありがとうございます。感謝しかありません。
デイサービスで過ごした色々な写真をパウチして渡してくれた。
こんなに元気だったんだ~
その中に「こころのふるさと」を聴いてる時の写真が・・・
その話をすると、いつもデイで流してくれてるから「こころのふるさとっていい歌だよね」とはっきりした口調で言ってくれてすごくうれしかった。
レンタル業者の橋本さんと用具引き取りの話。
自宅改装から始まり、床ずれ防止クッション、車椅子、介護用ベッド等々。
この方にも本当にお世話になった。
その後、母がずっと仲良くしていたご近所の方が、会いに来てくれた。
たくさん話しかけてくれるから、母もだんだんしゃべり出して、私が「地獄耳だから何でも聞こえちゃうんだよね」と言うと笑ってた
最近表情が無かったから笑顔が見れて良かった
寝る前のトイレサポートで私が「ウンチの匂いがする」と言うと 「ウンコウンコって全く」と母。
探してもウンチが見当たらない。
移動すると何と床に5㎝のウンチ・・・
いつ出たのか皆わからず、不思議がってると母 「たまげた! でも服のどこにも付いてない」だって
今日は本当にしっかりしている(感激)
30日(土)
今朝は兄と母起こし。どうも私の甲高い声が気に障るようで「うるさいね、デッカイ声で」文句が出るくらいだから、昨日のウンチ事件覚えていて 「ズボンとかに何も付かなかったんだよ」とちゃんと話してた
でも兄が口ブクブクさせると、その水をほとんど飲んでしまい、最後のブクブクは中々口から水を出さず、兄は肩揉んだり頬を触ったりかなり苦戦
私はこれが夜毎日だよ~
この日は母が結婚してからずっと住んでいた川越へ
大好きなデパート丸広前で「覚えてる?」と声かけると怒り口調で「覚えてるよ~」
夜はひ孫も呼んで、総勢10人で母のお別れパーティー。
なんと義姉と兄の3女が内緒で母へお別れの特大ケーキを作ってくれていた。
パーティー中あまり表情は無かったが、皆が来てしっかりしたか?3回口ブクブクすぐに成功最後の夜はおだやかな気持ちで、母を寝かせることができた。
そしていよいよ翌日は特養入所日、母と過ごせる時間はあとわずか・・・
今回も長文にお付き合いいただきありがとうございました