前にも書きましたが、私の介護初心者日記は約3年分の経過が抜けています。
あまりにも昔過ぎて、億劫になって、書くことから逃げてました。
で、いきなり！
いつからだったか調べないとわかりませんが、現在88才の母は、完全介助の要介護5。
2024年3月15日(金)のお話です。
この日は2ヶ月に1度ほど通院し、認知症の薬（現在はジェネリックのガランタミンOD錠12㎎）を処方してもらっている丸木記念福祉メディカルセンター 
の診察日。
出かけついでに、母がいつもお世話になっているかかりつけ医にも行って薬をもらって来ようと義姉と約束してました。
いつものように朝、義姉と母を起こしたのですが、いつもならびっしょりのオムツが全然濡れてない 
トイレに座らせても出ない様子・・・
現在の母の為のルーティンは、朝起こし、義姉は足、私は腕と首を動かし、その後着替え。
2人がかりで母を寝室からトイレに連れて行き、その後車椅子に乗せ移動。
義姉が口をブクブクさせ、私は顔拭き、ベッドメイク。
この口ブクブクが超大変。
朝の口の中はバイ菌がいっぱいなので重要なのに、母は飲み込んでしまったり、口に水を入れたまま吐き出さない
「口開けてペェッって吐き出して」「受け皿（うがい受け）があるから大丈夫」
何度言っても口を開けない。
無理矢理口を指で触って「ここ開けて」と言うと、「やめて」と言うようなすごい嫌な顔をする。
ある時、頭に来て席を外し、しばらくして戻ると、なんと誤嚥してゼーゼー言ってたので、それからは水を吐き出すまで母の側を離れられない。
朝は義姉にお任せして、飲んだら飲んだ、3回ブクブク出来なくてもまぁ良いか・・・
でも夜は歯間ブラシ～歯磨き～舌磨き～口腔スポンジしてるので、最後ちゃんとブクブクさせたい。
母が気付いて吐き出すまで、イライラしながら待つ 
ブクブクを3回。毎晩
ある時は45分口に入れたまま 
母の側を離れるわけにはいかないし･･･
さすがにキレて 
「なんでこんなことが出来ないのよ～もう施設だよ。無理だよ～」と散々な文句を母にぶつけること度々。
話しが飛びましたが、朝のルーティンその後は私の担当。
水を飲ませ、（とろみをつけないと飲み込めない） とろみをつけても飲み込めないとまたずっと口の中
ご飯は口を開けて食べてくれるけど、朝食食べ終わるまでに40分ぐらいかかる。（夕食はもっと）
で薬 
と言っても錠剤飲み込めないので、つぶしてとろみ付けて飲ませ、ようやく一段落という日々。
一緒に出かけるとなると、自分の支度もあるし、母のトイレサポート。
汚すこともあるので、出かける最後の最後に膝サポーターを付けズボン 
の取り替え。
まだ尿が出てない
昨日母を寝かせたのが0時近かったから、（寝かせるまでも時間かかる）
もう10時間も出てない･･･ こんなこと初めて
幸いにも今日、かかりつけ医も受診するから丁度良かった。
支度は完了。移動は玄関まで車椅子。
それから2人がかりで腰掛けタイプの段差解消機に乗せ、靴 
を履かせる 。
これは玄関で使用するタイプで、電動で昇降と回転する。
「アルコー6000型」星光医療器製作所HPより写真引用
買うと30万円以上するが、レンタル出来て、1割負担だと月々1,300円。
これをレンタルしてから、玄関での負担がかなり楽になった。
それから車まで約5mを前と後ろで支えながら母を歩かす。
スライディングシート（すべりやすいツルツルの素材で、あまり力を使わずに移動介助が出来る。母を寝かせる時にも使用。レンタル品）を座席に敷き、母を座らせ方向転換。
これが義姉と2人だと力がなくて、奥まで押し込めないと母がズリ落ちそうになる･･･
慌てて受け止め、1人が後部座席に回り母の身体を引き寄せ、もう1人が足を車の中に押し込む。
この日は旦那がいたので、乗せてもらい助かった。やはり男手があると違う。
丸木記念福祉メディカルセンターでの診察はほとんど待たずに受診できた。
病院には車椅子があるので、いつもお借りする。
そのまま若葉のかかりつけ医、きもと内科・消化器内科クリニック へ
車から車椅子へ移乗させる際、母の車椅子は折り畳み式の小さい車椅子で、ブレーキがちょっと甘くて（使い過ぎて）動くし、軽いので下手をすると車椅子が後ろにひっくり返ってしまうので要注意 
前回の受診の時は、車椅子が動いてしまい、義姉と母を支えて道路に立ち往生。
このままだと3人でコンクリートに倒れちゃう･･･どうしよう･･･
とあきらめかけたところ、義姉が火事場の馬鹿力を発揮
あの細い義姉にそんな力があるとは･･･
お陰で転ぶことなく、すんでのところで車椅子に乗せることができたけど、またそうなったら怖い･･･
今まで個人病院では車椅子を借りるのを遠慮していたが、前回の事があるので今回はお借りして、安全に母を車から移乗できた。
いつもの薬を処方してもらうついでに、昨日から尿が出ていないと相談。
この先生はいつも丁寧で、親身になって対応し、アドバイスをしてくれる頼りになる先生。
すぐに紹介状を書いてくれた。
尿が出なくなった日が診察日だなんて、母は運がいい。
ここは車椅子用のトイレがあるので、診察後トイレに連れて行くもまだ出てない。
続いて処方箋。
母が錠剤を飲み込めないので、もっと飲みやすい薬に変更出来ないか相談。
1つは変更出来なかったけど、他は口の中で溶けるOD錠に、もう1つは弱い薬に変更してくれた。
何でも相談してみることだね。
さて、お昼は日頃母の介助をお手伝いしてくれてる旦那と兄の3女と一緒に、行ってみたかったイタリアン「Kenの厨房」さんへ
1番混んでる時間帯に行ったので、外で待ったけど、無事入店。
ピザやロールキャベツのナポリタン、ローストチキン、海の幸トマトパスタやリゾットなど･･･
サラダの彩りが美しく、色んな魚介、盛り方もオシャレで美味しく、何よりも母がよく食べたので良かった～
ごちそうさまでした 
食後、いろいろなメディアにも登場、赤いバンダナがトレードマークのオーナーシェフのKenさんが、各テーブルに笑顔でご挨拶してました。
「朝川ひろこです」「いつ来られるのかと思ってましたよ～こちらが噂のお母さまですね」と言われ、母もうれしそうでした 
食後は一旦家に戻り、続いては紹介状を書いてもらった坂戸中央病院 へ
受付で車椅子をお願いしたら、車まで職員さんが来てくれ、母を車椅子に乗せてくれました。今までそんな経験なかったので、大きな病院なのにそこまでの心配りに感激
診察まで待つと思ったので、母をトイレに連れて行くと･･･
お昼ご飯を食べたからか、ようやく尿が出た。良かった
この病院でもそんなに待たずに診察。
たった今尿が出たと告げると、初めての先生でしたけど、温かい感じで優しく母にゆっくりと説明してくれた 
やっぱり水分不足。
ホントに母は水分をとらないから、無理矢理にでも飲ませなかった私も悪いけど･･･
軽い脱水症状ということで、念の為点滴となった。
母は上を向いて寝られないので、いつも横向き。
しきりに「怖い怖い」と言ってずっと目を開けたまま。
しばらくすると看護師さんが来て、上から布団はかけていたけど、寝台に直接寝ている母を見て、「寒いわね」とわざわざもう1枚布団を持って来てくれ、母を一旦起こし寝台に布団を敷いてくれた。
なんて優しい･･･またまた感激した
安心したのか心地良くなったのか、母は少し眠った 
さて母の点滴中、義姉と水分補給しながら待つこと2時間半。
私点滴したことないので、こんなに時間がかかるとは思ってなかった･･･
点滴って大変なんだね。
結局終了したのが19時半過ぎ。診察業務が終わったフロアは薄暗い。
先に支払いを済ませておいたので、そのまま帰れるのだが･･･
なんと病院の方が点滴室から車椅子を押し、義姉が車を玄関にまわすまで、薄暗いフロアの中、母に優しく声かけ。そしてわざわざ車椅子から車に乗せてくれたのです。
診察時間外なのに、何という心遣い。
義姉も私も大感激で、大きな病気になったら、是非こちらの病院 にお世話になりたいねと話した
というわけで20時、ようやく自宅に帰って来た。
尿が出て、ほっとひと安心も、これから夜のルーティンが待っている
まだまだ介助は終わらない･･･夕飯何作ろう･･･
何時に帰れるかわからないとメールしてたら、夕飯は旦那が買い物して準備してくれていた。
有難い～ 私も母もみなに助けられている。感謝しかない
しかし1日仕事となった病院の後は、母に食べさせることが待っている。
この日も1時間かけて食べさせるが、私はお酒を飲みながらなので、母の食べるのを待っている間眠気が襲う･･･うとうとしたり洗い物したり･･･
ようやく完食の後は薬と歯磨き洗顔トイレ寝かす作業が待っている･･･
この日も口から水出さず、イライラして、口腔スポンジを優しくじゃなく、無理矢理突っ込んで、吐き出させた。
本当はこんな事したくないんだけど･･･
誤嚥したら困るし･･･
しかし何で口開けないんだろう･･･
それから旦那とトイレに連れて行く。
母はいつも身体がかゆいと言って、普段は手をほとんど動かさないのに手が届くところはゴリゴリ掻く。
毎晩寝る前にトイレの中で、皮膚科でもらったクリーム等を全身に塗ってるのに･･･
この日は掻きすぎて左太ももの付け根から血が･･･軟膏塗る。
そのままトイレでパジャマに着替え、2人がかりでベッドに連れて行き、スライディングシートで向きを変え、母は横向き寝なのでお手製耳枕（耳の床ずれ防止）を付けて寝かす。
今日は母の尿が出て、ホッとした
長い1日がやっと終わった･･･
この長文に最後までお付き合いいただきありがとうございました