初期から中期のアルツハイマー型認知症と診断された母。
ご飯を食べたことを忘れると認知症の始まりと、頭では知っていたが、
母がある日それを言った時(同居して7ヶ月の頃)
「あっ今ご飯食べたのに忘れてる・・・認知症が始まった ヤバい 」と思ったけど・・・
年をとると遅かれ早かれ誰でも認知症になるものだと思っていたので、病院 へという発想は全く頭になかった
これは仕方のないこと。
自分自身で脳トレなどして訓練するしかないと思っていたので、ニンテンドーDSの脳トレゲームや計算、漢字ドリルをさせていた。
しかしこれがなかなか大変で、本人のためなのに肝心の本人がやりたがらない
何とかその気にさせる事から始めるが、DSは1人で使うことも出来ず、毎回やり方を教えながらなので、結局母に付きっきりになる。
頑張ったけど毎回お付き合いするのもなかなか大変
足腰のためのさんぽ。夜中に何度も起こされ、熟睡は出来ないし、何度も同じことを聞かれる毎日。それプラス脳トレに付き合うとなると、かなりの労力とストレス
かかりつけ医の先生に言われ、初めて病院に行く病気なんだと理解。
そして認知症外来の先生によると、薬を飲むことで、治ることはないが認知症の進行を遅らせることが出来ると聞いた。
だからそうと診断されたら1日でも早く薬を飲んだ方がいいと知り、もっと早く気付いていれば・・・と後悔
思い起こせばその兆候はあった!
まだ東京に住んでいた時、何年前だろう?
母から自分の家に帰るのにどっち方向の電車に乗ったらいいのかわからなくなった
大好きな行きつけのデパートの中で、自分のいる場所がどこなのかわからなくなった
と聞いたことがある・・・
その頃の母は、話す事も行動もまだしっかりしていたので、「何言ってるの、単なるうっかり忘れだよ。そういう時は焦らずその場で深呼吸するとか人に聞けばいいよ」とアドバイスした。
でもそれはきっと認知症の兆候だったんだ。
そんな事があってから、人一倍心配性の母は「またそういう事になったら・・・」と、あれほど月に何日も電車に乗って川越まで買い物に行っていたのに、1人での外出が減ったように思う。
以前書いた「病院と車椅子」の中でも触れているが、同居して母の書類を整理している時に見つけた、母が74才 (現在86才) の時の人間ドックの結果をもう1度見返してみた。
【結果】
・脳MRI MRA では両側上顎洞炎、虚血性変化(脳梗塞の1歩手前)がみられる
・脳梗塞の危険因子
・血圧
・LDLコレステロール(悪玉コレステロール。値が高い→動脈硬化を促進、心筋梗塞や脳梗塞発症のおそれ)
・フィブリノーゲン(血栓ができやすくなる)
が高い。
・耐糖能(体内の糖分を処理する能力)低下
・頸動脈超音波検査 血管壁の肥厚(血管の壁が厚くなる)と隆起性病変(血管壁の一部が山のように盛り上がった状態)がみられる
・血圧脈波検査と眼底検査で動脈硬化が示唆
・酸化ストレス かなり高い
・皮下脂肪が過剰。生活習慣の改善を図ること。
・認知症に関する検査では 物忘れ相談プログラム MRI VSRAD(アルツハイマー型認知症早期診断システム)は問題なし
しかしアルツハイマー発症に関するヒト遺伝子検査 やや高い
・脳年齢 84才 もっとも鋭敏な検査のMEGでは 左側海馬の機能低下 要注意の所見
ところで海馬とは
タツノオトシゴのような形。
日常的な出来事や学習して覚えたことは、いったんこの海馬にファイルされ整理整頓してから、大脳皮質へ保存。
脳の中で「新しい記憶」は海馬 「古い記憶」は大脳皮質にファイル。記憶を仕分ける司令塔。
海馬はとてもデリケートで壊れやすく、脳がダメージを受けると真っ先に働かなくなる。
・酸化ストレスが高い(悪性腫瘍の危険因子にもなる)
・自律神経(副交感神経機能)に問題あり
・重心動揺計検査 迷路性(内耳の問題)の身体の動揺が検出 内耳の血流障害が示唆
・脳血流その他は問題なし
【まとめ】
脳梗塞の危険因子が検出。生活習慣の改善が必要。
コレステロールの接種制限・適度な運動を心がける
抗酸化力のある食材やオメガ3系脂肪酸を積極的にとる
水分をこまめにとる
認知症については要注意の所見。
悪性浮腫 特に肺ガン等の発生の危険がある。
でした。
この時はまだ脳の萎縮はなかったんですね。
母は甘いものが大好きで、今より5㎏以上太ってました。
で運動が嫌い。健康食品やサプリメントに頼りがちだったような・・・
医者に行けばなんとかなると思っていた人で、運動をほとんどしなかった。
脳に良いと手芸や編み物はしてたけど、認知症を発症しました。
頭と身体どちらも鍛え、日頃の生活習慣がいかに大事かということがよくわかりました。
母を反面教師として、私も今から生活習慣に気をつけないと・・・
とりあえず今日超久しぶりに歩きました・・・ (笑)
認知症の発見は早ければ早いほど、進行を遅らせることが出来るそうです。
少しでもおかしいなと感じたら、恥ずかしがらず1度受診してみることをおすすめしますし、私もそうします
最後までお読みいただきありがとうございました