愛犬が天国へ旅立ってから、さんぽと言う目的がなくなった母は、ほとんど歩かなくなった。
もっぱら移動は自転車
そのためお尻の皮膚が弱くなり、以前からサドルが当たる部分が赤茶色く変色。
お尻の痛みに悩まされていた母。
皮膚科に通うのはもちろん、自転車のサドルに分厚いスポンジで作ったお手製のカバーをつけたり、母を心配した方がわざわざサドルカバーを下さったり、お尻の部分に厚いパッドがついているパンツを使用したり・・・
話には聞いていたが、同居する以前に行った日帰り温泉で、初めて母のお尻を見て、これはひどいなぁ~ と驚いた思い出がある。
その時の母はまだしっかりしていたので、可哀想だとは思ったけど、自分で対処するしかないよなぁ~と思ってました。
同居してからは、元々家にあった薬を塗っていましたが、そんなに気にしてませんでした。
そして前回ブログで書いた1日デイサービスに通うようになって1ヵ月後。
なんと床ずれが・・・
家だったら横になったりしてたけど、人目を気にする母だから、デイで大人しく座っていたのだろう。
相談するとケアマネさんは何やら違う名称で呼んでいます。じゅくそう?じょくそう?
はい!Netの出番です(笑)
医学的には 褥瘡(じょくそう)難しい漢字で読めませんね
「褥(しとね)」は布団や敷物、「瘡」は傷の意味だそう・・・
しかし寝たきりでもない人に床ずれが出来るなんて知りませんでした。(聞いてないよぉ~)
褥瘡とは?
ベッドのマットや布団、車いすなどで同じ場所(特に骨が突出している部分)への圧迫が続くと血流が悪くなり、皮膚や皮下組織に酸素や栄養が届かなくなり皮膚に障害が起きること。
症状は?
最初は赤くなったり、ただれたり、症状が進むと皮膚がめくれたり水ぶくれ。
その先は出血。皮下組織まで傷。さらに悪くなると筋肉や骨にまで影響し、その傷が原因で全身に感染が広がる可能性もあるそう。
ふつうは無意識のうちに、眠っている間は寝返りをうったり、長時間椅子に座っているときはお尻を浮かせるとか、同じ場所を長時間圧迫しないように出来るけど、母は動作が容易でないから、座ったら同じ体勢。腰骨を立てる事も出来ないので、背もたれにべったり・・・
ふんぞり返って座っているように見えるので、弟が「殿様座り」なんてうまい事を言ってたけど、ご飯を食べる時もその姿勢。体位を変えると言ったらトイレに行くぐらい・・・
慌てて行った皮膚科の先生に聞くと、場合によっては短時間で出来てしまうそう・・・
え~私、床ずれはじわりじわり出来るのかと思ってました
となると、そばにいる人が気をつけないと、すぐ出来ちゃうんですね。
母の場合、皮膚がめくれて中の肉が出ちゃった感じ いつの間にこんなに酷くなったの?
立ち上がる時座る時「痛い痛い」と母。これはかなり痛いと思う。可哀想・・・
さてずっと立ってる訳にもいかないし、足腰悪い母がずっと座っていられるにはどうしたらいいんだろう?
それからは床ずれとの闘いとなるわけですが・・・
いつものようにかかりつけの先生に血圧の薬をもらいに行った時、
「母が夜中明け方に何度も起こすんです。酷い時は7回ぐらい。睡眠薬とか必要ですかね?」
「失礼ですけど、お母さんは認知症かもしれません。紹介状を書きますので1度認知症外来に行ってみてはどうですか?」
この頃はご飯食べたのを忘れることもあったので、認知症の始まりかな~とは思っていたけど、イコール医者に行くというのは全く頭になかった
兄に話すとすぐに行った方がいいと言われ、訳もわからないまま紹介状を書いてもらい、とりあえず予約。
それからじわじわと心配と不安が広がったが、ちょうど私の癒しの源 姪っ子の1才の娘が遊びに来ていて、あまりの愛らしさに喜んであやしていたら、可愛い小さな指が私の右目の中に・・・
目に入れても痛くないひ孫 (笑)
痛っ・・・ みんながいたので騒がなかったけど、あまりの痛みで目が開けられない
涙がダラダラ・・・ 仕方なくその日は片目をつぶって我慢する
一抹の不安がよぎり、翌朝慌てて診療開始前に眼科に行ったのに、すでにたくさんの人!
ガクッ!評判の眼科と聞いてはいたが・・・
結局2時間待ってようやく診察。
「黒目の膜がはがれてます」
という訳でいっぺんに床ずれ、認知症、黒目の怪我と、ドドドと色んな事が押し寄せてきました・・・
まさに泣きっ面に蜂とはこういう事~
最後までお読みいただきありがとうございました。