要介護認定を受けたので、介護保険を利用できることになりました。
健康保険に入っていると40才から全員、介護保険料の支払い義務が・・・
以前はそれがどういうことかわからず、正直、支払額が増えてキツイなぁ~と思ってました。
でもここで私は介護保険のありがたみを痛感することに・・・
ハテ、介護保険とは・・・ またまたNetのお世話になりました(笑)
介護を必要とする人が少ない負担で介護サービスを受けられるように、社会全体で支えることを目的とした保険制度。
ただし、利用する人になっても、介護保険料の支払いは続き、
要介護になったからといって、保険料の支払いが免除されるわけではない。
利用する本人の負担は1~2割 残りは自治体の支払い。
財源は被保険者が納める保険料50% 国が25%、都道府県と市区町村がそれぞれ12.5%ずつ負担。
この仕組みによって、介護サービスを利用した人が払う額が1~3割に抑えられる。
とのことでした。
母も要介護認定を受けた時、有効期限が1年間の「介護保険負担割合証」が送られてきて、何割負担か書いてありました。
サテ、デイサービス見学から2日後、ケアマネージャーさん(以下ケアマネさん)が自宅にやって来ましたが、どんな利用ができるのか全く知らなかったので、とりあえず困っていることを話しました。
自宅で何もせず、居眠りばかり・・・
その頃の母は私と一緒にする散歩、脳トレ以外は、テレビを見るでもなく、趣味の刺繡もせず、家の中でボーっとすることが多く、自分で何かしようという気が全くなく、気付くとウトウト
デイサービスに行けば、あちらはプロだから、脳や身体に役立つことをしてくれると思った。
杖を使わない
杖を持っているが、重いのか億劫がって使わない。テーブルや椅子につたって歩いているが、移動が危なっかしい。
転ぶのが心配
お年寄りにとって1番怖いのは骨折!
骨折から寝たきりとよく聞くし、実際知り合いにもそういう人がいた。
母も2度腰の圧迫骨折をしたので、足元がおぼつかない。
また転んだら・・・という不安から、母の寝室の真上で寝ている私は、夜中母が足を擦ってトイレに行く音がする度に目覚めてしまい、無事戻った音を聞いてホッとして寝るという日々
ベッドから1人で起き上がれないことがある
そんな時はいつも大声で私を呼ぶ。
湯船から出られないことも・・・
お風呂の洗い場より湯船の底が低くなっており、入る時は良いが、出る時に足があがらず、湯船から出られなくなった。
これは私たちが同居する前にもあったらしく、お風呂から出られずずっとこのままか・・・と怖い思いを何度もしたと言っていた。
ひと通り話を聞いた上で、ケアマネさんが1つ1つ確認しながら解決策を提案してくれる
頑なに「行きたくない」の1点張りでデイサービスはあきらめる
以下 いよいよ介護保険の出番です!
介護保険にはいろいろなサービスがあるそうで、提案されたのは、生活環境を整えるサービス。
自立した生活を送るための福祉用具を借りる(介護度によりレンタル出来るものが違う)
トイレ、入浴関連の福祉用具を買う (申請が必要)
より安全な生活が送れるよう住宅を改修する (事前と事後に申請が必要)
この申請や手続きはケアマネさんが全てやってくれる。
安心安全のためには1日でも早い方がよいと、さっそく今出来ること。
手すり、お風呂の椅子
トイレ、お風呂の福祉用具は購入のみ。
パンフレットを見せてくれたがいっぱいあるので何を買ったらよいのか・・・
アドバイスもしてくれたが迷っていると、その日のうちにお試し用の介護椅子を持って来てくれた。
翌日にはケアマネさんと一緒に福祉用具レンタルの方が来て、さっそく環境の整え。
でもいきなりレンタル契約ではなく、1週間ぐらいお試し利用してからの契約でいいと言う。
とにかくいろいろな種類がありすぎて、初めて使う人は何がいいのか全くわからないので、すごく助かる。
まず安定して歩くために1本杖より安全なフレーム型の歩行器。小柄な母のため1番小さく軽いものを借りることに。
入浴関連用具もお試しさせていただけるというので、湯船の中に置く台。湯船から出られるよう浴槽用の手すりを借りる。
続いて必要と思われるベッド脇、トイレの中と外、寝室から廊下への出口など、様々な簡易式の手すりやつかまりポールを試しながら、2時間かかり6か所に設置。もし合わないようならいつでも変更してくれると言う。
またレンタル料金を払い続けるよりも、20万円の上限で住宅改修をした方が、長い目でみてお安いですよと勧めてくれた。レンタル業者さんなのに、何て親切な・・・
確かにつかまりポールだと場所を取るし、見た目も仰々しい。取付けなら場所も取らず的確に手すりがつけられる。
しかも負担はその1~3割のみ!
年末だったので、具体的な工事の話は年が明けてからということになった。
見学から4日間。実に目まぐるしく変化
クリスマスには風呂の椅子と湯船の中に置く台を購入。
浴槽用の手すりは結構場所を取るので買うのはやめ、工事で手すりをつけてもらうことにした。
介護用品は安全重視なのでかなりお高いでもこれも介護保険のお陰で少ない負担で買える。
こうして母のケアプランは出来上がった。これらの相談、作成は全額介護保険で負担してくれるので、無料
本当に素晴らしい制度だ!
あの日デイサービス見学をしなければ・・・
知らなかったら今でも利用せず、自腹で手すりをつけたり介護用品を買っていたことだろう・・・
年の瀬も押し迫っている中トントンと話が進み、母も私もこれで安心して暮らせる。
本当にありがたい。感謝感謝で年をこせる・・・
と思ったら・・・
12/30 隣に住む兄夫婦と飲んで 気持ち良く帰宅した私
何に火がついたのか1人留守番をしていた母親がまたしてもキレ
大ゲンカ
「出てけ~」と怒鳴られ、「出てく」と啖呵
主人が3時間も両者の間を取り持ってくれたが、結局お互い謝らず・・・
嫌な気持ちのまま・・・
そして迎えた大晦日の朝、起きてきた母の一言は・・・
「昨日何でケンカしたんだっけ?」 忘れてる~
長々とお読みいただきありがとうございました