2024年3月31日 母は特養に入所した。
明けて4月1日 (月)
久しぶりに目覚ましをかけずに寝たら、私よりダンナが早く起き、コーヒーを入れてくれていた。
世の中の人は新生活が始まり、朝ドラは「虎に翼」がスタート。
私には介護から解放された新しい生活の始まり。
思い切り自分のことを出来る環境になったのに、素直に喜べなくて、何かモヤモヤ。
決心したのは自分なのに、何か母に悪い気がして、罪悪感でいっぱい
ただその後、まだまだすることがたくさんある。
まずは床ずれ予防にずっとレンタルしていたクッション。
これにしてから母は1度も床ずれが出来なかったが、
詳しくはこちら↓
特養に入所するとレンタルサービスが利用出来なくなる。(厚生労働省の定める「居宅で生活を送る」者に該当しなくなるため)
あくまで福祉用具のレンタルは、居宅(在宅)の要介護者の在宅介護の負担軽減や日常生活の自立を助けるためのものだからだ。
これは困った・・・
しかし母が返却した後は絶対処分されると思ったので、思い切って担当者に電話して買い取り出来ないか相談する。
1度新しいものと交換しているので、このクッションは1年半使用。
定価の70%offで買えることになった。(それでも2万円弱だけど・・・)
続いて市役所に電話して、介護保険負担限度額減額認定の手続きに必要なものを聞く。
この制度は全く知らず、特養申し込みにあたり、ケアマネの高野さんが申請して認められれば利用料が安くなると教えてくれた。
介護保険負担限度額認定制度とは
介護保険施設を利用した時にかかる費用(住居費・食費)を軽減する制度のこと。
ふつう介護保険施設に入居した時にかかる「住居費・食費」は全額自己負担。
でも一定の条件を満たし人方に限り、費用が軽減される仕組み。
ただし有効期限があり、自動更新されないのでその都度申請の必要あり。
適用されるのは 特養(特別養護老人ホーム)や老健(介護老人保健施設)、ショートステイなどで、有料老人ホームは利用できないそう・・・
毎月のことだからお金問題は重要だ
この制度、ショートステイでも適用されると前に聞いてたけど、そんなに利用してないし、手続きが面倒くさそうで、スルーしていた。
でも母は2022年8月からショートに通ってたので、申請していればその費用も少し安くなったのか・・・惜しいことした~残念
交付される条件は?
本人が住民税非課税であること
預貯金(銀行、有価証券、金などの貴金属、投資信託、現金、負債)をどのくらい持っているか?
申請に必要なものは?
当日記帳した最新の状態の通帳
その他のものは額面の分かるものの写し
印鑑
これらを持って市役所の窓口で申請とのことだった。
初日1日目、それ以外は母のお世話がなくなったので、だらだら・・・
お風呂後の夜のお楽しみ、寝酒もしないで洋間で爆睡
気付いたら1時半という有り様
2日 (火)
母の毛布洗濯、羽毛布団と枕を布団乾燥しダニ取り掃除機。
3日 (水)
母の布団カバーとシーツ、失禁用防水シーツ洗濯。これは脱水禁止だからちょっと大変。
そして買い取りした床ずれ防止クッションの中身(小さい三角エア)全部出してカバー洗濯。
4日 (木)
レンタルしていたベッドや床ずれ防止の全自動調整のマットレスや玄関昇降機、リクライニング車椅子などの返却。
担当の橋本さん。実は入社してすぐが我が家の担当だったらしく、思い入れがあるとしみじみ。
この方にも本当にいろいろと相談し、その度に問題を解決してもらい、母も快適に過ごすことが出来た。ありがとうございました。お世話になりました
ガラガラになった母の部屋を掃除。
もうここに帰ってくることはないと思ったら悲しくなった
さて、テレビやラジカセは持ち込みOK。汚れてたので時間をかけてキレイにした。
掃除したり動いてるつもりだったけど、母を預けて4日目なのにもう体重が3㎏も増えた。
母の介護はそんなに大変だったのか・・・身体は正直だ。
5日 (金)
市役所で介護保険負担限度額減額認定の手続き
通帳とか全てコピーされ、申請完了。
結果は1週間後ぐらいに自宅に郵送されるとのこと。
6日 (土)
必要と特養に言われ注文した床ずれ防止クッション用の防水カバーが届く。
こんな商品あるなんて知らなかった。
この存在を知っていたら、お漏らし等の洗濯の度に260個ものエアクッション全部出し、洗ってまた詰めるという手間がかからなかったのに・・・
しかしゴムがきつすぎて、せっかく床ずれになるお尻の部分のエアを抜いたのに、くっついちゃって意味が無い ゴム伸ばそうと思ったけど無理。困った・・・
7日 (日)
母を預けて1週間。初めての面会。何て言うだろう?帰りたいって言わないかな?
施設に入る前に手洗い、うがい、体温測定、面会する人の情報を全部それぞれ記入して、いよいよ面会。
感染防止のため、3mぐらいかな?かなり大きなビニールシート越しでの会話。
面会時間は15分。
「元気?誰だかわかる?」 「わかってるよ」 と怒り口調。
この1週間の様子を母のユニット担当の方に聞く。
床ずれクッションを届けるのが遅くなったため、今日床ずれが破れたそう・・・
たった1週間で・・・可哀想なことをした
あと身体を支えていられないので、本人用の月型のクッションを用意してほしいと言われた。
私が「顔にローションをお願いします」とか頼んだら「余計な事言わなくていいんだよ」と怒る。いつもの調子だ
スタッフの方がいなくなり、「どう?」 と聞くと 「やっぱり家がいいね」 とポロリ。
私は焦って「入りたい人が102人もいるのに、1番に入れたんだよ」
「どうして?」「要介護5で大変な人から先に入れるんだよ」
とっさに「差し入れにプリン持って来たから後で食べてね」と話しを変えた。
ビニール越しの会話。
面会が終わり車椅子を押され、エレベーターホールに向かう母の後姿。
もう母の手を握ることもできない。近づくこともできない。
そう思ったら泣きそうになった。寂しい、淋しい
身体は楽になったけど、心にぽっかりと穴が開いたようだ
最後までお読みいただきありがとうございました。