昭和初期の古い映画館、<壬生館>のあった、仏光寺通と、中新道通

の交わる角に、その昔、<だるま薬局>さんという薬局がありました。

 

最近あちこちで見かける<ドラッグストアー>とは様相が違うて、

玄関を入ると、小さいお店のど真ん中、子供には、少し高い場所に

透明の受付カウンター(?)があって

 

こんにちは~!言うて、声をかけても誰も出てきゃはらへんときには

カウンターの上のベルをチン!と鳴らすシステムになっていました。

 

ベルが鳴ると、奥のほうから、ほっそりした、だるま薬局の奥様が

(国語の先生みたいな)出てきてくれはって、

 

  陀羅尼助がん、下さい!

 

言うと、奥のほうから、板状のなんやら笹の葉で巻いたような

薄っぺらいお薬を、持ってきてくれはりました。

 

お腹の具合の悪いときに、胃がすっきりしいひんときには、

これが、不思議なほど、すっきりと効いたものでした。

 

奥さんとちごて、少し大柄のぽっちゃり系のだんな様は、

カウンターの奥で、よう、天秤ばかりのようなもんに、粉薬をのせては

小袋に入ったお薬を、太い指で、そうろと、作ってはりました。

 

子供心に、あれは、なんのお薬なんやろう。。。魔法のお薬とか。。

いつも、勝手に、色々と、想像したものでした。

 

なんやわからへん薬が所狭しと、積んである薬局に行って、

粉薬を調合してはるおじさんの姿に出逢うのが、

子供心に、なんやしらん、ワクワクするので

 

だるま薬局へのおつかいは、いつも大好きでした。