今日は、IB 国際バカロレア 2本立て。お昼ごろにIBの他の話しを掲載します。
「IBDP(ディプロマプログラム)の科目選択戦戦略」
HL/SLの選び方から難易度別おすすめ科目まで徹底解説
IBディプロマプログラム(DP)は、16~19歳を対象とした国際バカロレアの最終課程で、大学進学に向けた重要なステップです。
「HL(Higher Level)とSL(Standard Level)をどう組み合わせる?」
「どの科目が自分の目標に合っている?」
今回は、IBDPの科目選択で失敗しないための戦略を、難易度や大学の要求も考慮しながら解説します!
IB MYPを経験していると、あまり科目選択の現実味がないでしょう。
IGCSEを経験していると、しっかりと興味ある(だろう)科目と興味ない科目の認識があるようです。
もちろん、大学進学を目指した受験必須科目の選択と高得点を狙える、あまり課題のない楽な科目を選択しようとするものです。
1. IBDPの科目選択の基本ルール
DPでは、6つの教科群から各1科目(計6科目)を選択し、HL(深堀り学習)とSL(標準学習)を組み合わせます。
【6つの教科群と選択例】
教科群 選択可能な主な科目 備考
① 言語と文学(母国語) 日本語A、英語A 文学分析・批評が中心
② 言語習得(第2言語) 英語B、フランス語B、日本語B 会話・ライティング力を重視
③ 個人と社会 歴史、経済、ビジネス、心理学 エッセイ執筆が多い
④ 理科 生物、化学、物理、環境システム 実験レポートが必須
⑤ 数学 数学AA(理論重視)、数学AI(応用重視) 理系志望はAA-HL推奨
⑥ 芸術 美術、音楽、劇場芸術 創造性を評価される
【選択の必須条件】
✅ HLは3科目以上選択(ほとんどの生徒は3HL+3SL)
まれに、4科目HLがいますが、時間割上難しい
✅ 芸術は必須ではない(代わりに②~⑤から追加選択可)
2. HL(Higher Level)とSL(Standard Level)の選び方
(1)HLの選び方:3つの基準
HLは「大学の要求」「得意分野」「負荷管理」で決めます。
① 大学が指定する科目を優先
例:
医学部志望 → 化学HL・生物HL、数学どちらを取得するか要注意
英米大学の経済学部 → 数学AA-HL・経済HL
工学系 → 物理HL・数学AA-HL
② 自分の得意科目をHLに
「MYPで高得点だった科目」や「没頭できる分野」を選ぶ。
例:MYPで美術が得意 → ビジュアルアーツHL
③ 負荷を分散させる
「HL3科目の組み合わせ」の難易度を考慮:
高負荷例:数学AA-HL+物理HL+化学HL(理系向け)
バランス例:経済HL+英語A HL+生物HL(文理混合)
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(2)SLの選び方:2つの戦略
① 苦手科目はSLで回避
数学が苦手 → 数学AI-SL(統計・モデリング中心で実用的)
理科が苦手 → 環境システムSL(理論よりケーススタディ重視)
② 時間のかからない科目を選ぶ
「芸術系SL」(例:美術SL)は作品制作に時間がかかるため注意。
「言語B-SL」は、日常会話レベルなら負担が少ない。
3. 難易度別!おすすめ科目組み合わせ
(1)理系志望の典型パターン
HL:数学AA + 物理 + 化学
SL:英語A/B + 歴史/経済 + 日本語A
メリット:MIT・ケンブリッジなど理系トップ校に有利
注意点:数学AA-HLは証明問題が難関
(2)文系志望の典型パターン
HL:経済 + 歴史 + 英語A
SL:数学AI + 生物/環境システム + 言語B
メリット:リサーチ力・ライティング力が鍛えられる
注意点:エッセイ課題が大量になる
(3)芸術・国際系のパターン
HL:ビジュアルアーツ + 英語A + 心理学
SL:数学AI + 環境システム + スペイン語B
メリット:ポートフォリオ作成でクリエイティブな進学に有利
注意点:アート作品の制作に時間を要する
※あくまで一例です。人と同じである必要はなく、自分の興味を重点的に考えましょう。
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4. 失敗しないための3つのチェックポイント
(1)大学の入学要件を確認
イギリス大学:HLで特定科目のスコアを要求(例:LSEは経済HL必須)
アメリカ大学:HLの単位換算可能(例:HL6-7=AP5点相当)
(2)校内の評判をリサーチ
「課題量が多い科目」(例:歴史HL)や「採点が厳しい教師」の情報を先輩から収集。
(3)2年間の持続性を考える
「最初は興味があったが、途中で嫌になる」リスクを避けるため、MYPの経験を振り返る。
5. 科目選択後のアドバイス
(1)「EE(Extended Essay)」との連動
HL科目とEEのテーマを関連させると、研究が深めやすい(例:化学HL → 「電池の効率性」をEEで研究)。
受験時にEE提出の可能性があるため、進路とからめて考える。
(2)CAS(創造性・活動・奉仕)とのバランス
科目の負荷が高い場合は、「CASでスポーツやボランティア」など息抜きになる活動を選ぶ。
受験時に内容提出の可能性があるため、進路とからめて行う。
(3)1年目の終わりに変更可能か確認
学校によっては、Year1終了時にHL/SLを変更できる場合がある(ただし条件付き)。
また、DP1の1カ月間は科目の変更が可能なことも。学校に相談。
まとめ:IBDP科目選択は「戦略的」に!
✅ HLは「大学の要求+得意分野」で3科目選択
✅ SLは「苦手回避 or 負荷軽減」で選ぶ
✅ 難易度バランスを考え、2年間継続できるかシミュレーション
✅ EEやCASも見据えた全体計画を立てる
「自分に合った科目選択」が、IBDPを成功させる第一歩です!
迷ったら、学校のカウンセラーや先輩のアドバイスを参考にしてください。
最後に1つ要注意です。
IBDPは生徒を落とすためのプログラムではないので、あるていど融通がききます。規則も抜け穴が多く、なんとかなる、なんとでもなります。
日本以外の世界の国際バカロレア校で勉強している場合、情勢によって非常に大変な選択をしなくてはならないことがありますが、国際バカロレアはそれに対応できるような曖昧な規則が多く、学校を通してIBOに確認することで、通常は3週間以内に解決します。