インター校から医学部医学科に合格する生徒の特徴


グローバル教育が広がる中、インターナショナルスクール(インター校)で学び、日本の医学部医学科への進学を果たす生徒が増えています。彼らは、従来の日本の受験生とは一味違うプロフィールと強みを持ち、その特徴は医学部が求める「未来の医師像」と驚くほど合致しています。

1. 探究心の証明: 「研究経験」と「実績」


合格を勝ち取る生徒の多くは、単なる成績優秀者ではありません。成績はトップクラスではなくても合格している実績が見られます。

 

大きな強みとなるのが、自主的な研究活動とその実績です。科学コンテストでの受賞や、学校内外での研究プロジェクトの完了は、単なる「勉強ができる」を超えた、科学的探究心、問題解決力、継続力をアピールする決定的な材料となります。面接では、この経験を基に、自身の気付きや情熱を深く語ることができます。

 

 

2. 堅実な学力: 「中の上」のバランス力


医学部受験では、全ての高校(高校相当の学年)の科目で「上の上」(トップオブトップ)である必要は必ずしもありません。むしろ重要なのは、理科、数学、英語を含む全科目において「中の上」以上の堅実な学力をバランスよく維持していることです。特定の科目の突出した成績よりも、弱点を作らず、安定した学力を総合的に示すことが、書類選考や一次試験を突破する鍵となります。

3. 言語の確かな基盤: 「十分な日本語力」の証明


インター校出身者が日本の医学部受験で最も留意し、証明しなければならない点の一つが「日本語力」です。授業が英語中心であっても、日本留学試験(EJU)の高得点や日本語能力試験(JLPT)N1レベルの習得、漢字検定の級数アップ、医学英検取得など、客観的に日本語能力が「十分にある」ことを示す必要があります。これは、将来、日本の医療現場で患者さんと深くコミュニケーションを取るための必須条件です。もちろん、国際バカロレアのIBDPコースの場合、Japaneseが要件になることがありますから要注意です。

 

 

4. 国際標準での裏付け: 「客観的資格」の提示


インター校での学習成果を日本の大学に理解してもらうには、国際的に通用する客観的指標が有効です。

 

例えば

英語力: TOEFL iBT 100点以上やIELTS 7.0以上のスコアは、大学レベルの英語論文を読み書きし、将来の国際学会でも通用する能力の証明となります。

学力: SAT(特に数学・科学科目)やAP(Advanced Placement)試験の高得点は、国際カリキュラムにおける高い学力を示す強力な裏付けとなります。

 

 

5. 面接での決定的アピール: 「論理性」と「熱意」


書類審査を通過した後、合否を分ける最大の山場が面接です。ここで彼らが発揮するのは、

明確な主張と論理的思考: 自分の経験(研究など)を軸に、「なぜ医師を目指すのか」を筋道立てて説明できます。

地域医療への貢献意欲: 「都会の大病院」だけでなく、「地域社会に根差した医療」への関心と貢献したいという熱意を具体的に語れることが、多くの大学(特に地方国立大学)で高く評価されます。

人間性とコミュニケーション能力: 多様な背景を持つ人々と共に学んだ経験から生まれる、柔軟性や共感力が面接官に好印象を与えます。

 

 

まとめ:インター校生が描く「未来の医師」像


インター校から医学部に合格する生徒は、いわば 「T字型人材」の原型です。「T」の縦棒は、確かな学力と研究による専門性の深さを、「横棒」は、国際感覚、多様な価値観への理解、高度な英語コミュニケーション能力という広がりを表しています。

日本の医学部が、単なる知識の量ではなく、探究心、倫理観、国際性、地域社会への貢献意欲を総合的に見る方向へ変化している今、インター校で培われたこれらの素養は、従来の受験勉強だけでは得難い大きなアドバンテージとなっています。彼らの進路は、「医師」という職業が求める資質が、いかに多様で幅広いものであるかを、私たちに示しているのです。

 

小学生から英語を学ぶ本当の意味:「もう一つの学びの窓」を開くこと


「小学生のうちから英語を始めた方がいいの?」この質問は、現代の子育てにおいて最も普遍的で、最も迷いを伴うテーマの一つかもしれません。答えは、単純な「はい」でも「いいえ」でもなく、その目的と方法をはっきりさせることにあると感じます。特に、「他の科目の負担を減らしてでも英語に振り分ける必要がある」という視点は、その価値がどこにあるのかを深く考えさせられます。

 

 

国語だけを学んでいないのと同じように


確かに、小学生は国語だけを学んでいるわけではありません。算数、理科、社会、図工、音楽…と、様々な知の世界に同時に触れながら、脳は驚くべき柔軟性でそれぞれを処理し、統合しています。

英語も、まさにこの「学ぶ対象の列」に加わる、新しい一つの科目と捉えることができます。算数が「論理的思考の言語」を、図工が「視覚的表現の言語」を教えるように、英語は 「世界とつながるためのもう一つのコミュニケーションの道具」 としての役割を果たします。複数のことを同時に学ぶことへの不安はもっともですが、子どもの脳は、私たち大人が思う以上に、複数のシステムを並行して発達させることに適しているのです。

 

慣用句大百科

 

「混乱」ではなく、「区別」を学ぶプロセス


「英語を学ぶと日本語が混乱する」という懸念は、確かに聞かれる声です。しかし、これはむしろ言語発達の一時的な段階であり、「混乱」ではなく「区別」を学んでいる最中だと考えることができます。

小学生の日本語は、大人から見ればもちろん「未熟」です。それは、語彙も表現も、まだ成長の途上にあるから。そこに英語が加わることで、子どもは無意識のうちに「これは日本語の音」「これは英語の音」「この意味は日本語ではこう言う」と、二つのシステムを比較・分類する力を育んでいきます。この「メタ言語能力」(言語そのものについて考える力)は、思考をよりクリアにし、母語である日本語を相対的に捉え直すきっかけにもなります。

 

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なぜ「他の科目を減らしてでも」の価値があるのか


では、なぜ英語にそれだけの優先順位があるのでしょうか?その核心は、英語が単なる「科目」を超えた「思考のツール」 になり得るからです。

未来の選択肢を開く「鍵」:中学生、高校生になり、本格的に専門的な知識を学ぼうとする時、英語が使えるかどうかでアクセスできる情報量が劇的に変わります。インターネット上の良質な学習リソース、学術的な動画や記事の多くは英語で書かれています。小学生のうちに「英語への抵抗感」を取り除いておくことは、将来、自分が興味を持った分野を深く追求するための、大きな助けになります。

異文化理解という「感性」の基礎:英語を通じて触れる物語や表現は、必ずしも日本語に完璧に訳せるものばかりではありません。その微妙なニュアンスの違いに触れることで、「世界には違う考え方や感じ方がある」という多様性への感度が自然と育まれます。これは、グローバル化が進む社会を生きる上で、教科書だけでは学べない重要な素養です。

 

中学受験で後悔したこと 失敗しない「頭・時間・お金」の使い方

 

「音」と「リズム」を吸収する黄金期:言語習得には「臨界期」と言われる、特に音声認識が柔軟な時期があります。小学生期は、外国語の独特な発音やリズムを、知識としてではなく体感的に吸収する能力が非常に高い時期です。この時期を逃すと、後から「聞き分ける力」「真似する力」を獲得するには、より多くの努力が必要になります。

大切なのは「学び方」:積み上げるより、楽しみながら「触れる」


だからと言って、算数や国語の時間を削って英語のドリルを詰め込むことが正解ではありません。小学生期に最も大切なのは、「英語=楽しい、面白い」という原体験を作ることです。

音声インプットを優先する:歌やチャンツ、アニメーションなど、耳と体で楽しめる素材から始める。

「わかる」体験を積み重ねる:簡単な指示が理解できた、自分の名前が言えた、という小さな成功体験が自信につながる。

日本語の土台と並行して:英語の絵本を読む時は、日本語でも豊かな読書体験を。日本語で自分の考えを話す力を大切にしつつ、英語は「新しい音と表現の世界」として追加していく。

小学生から英語を学ぶ最大の意義は、「テストの点数のため」ではなく、世界との接点を一つ増やし、未来の自分に「もう一つの窓」を開けておくことにあります。負担ではなく、子どもの世界を広げる豊かな「投資」として、その価値を考えてみてはいかがでしょうか。

帰国子女の「本当の学力」を見誤らないで:英語で学ぶことの本質とは
「英語はペラペラだけど、勉強は…?」「日本語がたどたどしいから、頭の回転が遅いのでは?」

帰国子女のお子さんに対して、こんな風に思ってしまったことはありませんか?実はこれ、大きな誤解のもと。多くの方が見落としている、帰国子女の「真の学力」について、今日はお話ししたいと思います。

「言葉の壁」を「知性の壁」と勘違いしていませんか?


中学生時期を挟んで2年以上海外にいた帰国子女が日本語で話す時に、もどかしさを感じることがあるかもしれません。考えをまとめるのに時間がかかったり、適切な単語がすぐに出てこなかったり。しかし、これは決して「論理的に考えられない」とか「頭が悪い」ということではありません。単に、表現するための「日本語」という道具が、まだ完全に手になじんでいないだけなのです。

例えば、英語で深いディスカッションをスラスラこなす子が、同じ内容を日本語で話そうとすると、突然ぎこちなくなる。これは、思考そのものが浅いのではなく、思考を運ぶ「言語のレーン」が切り替わった時の、自然な摩擦のようなものだと考えてください。

皆さんが英語で話すときにそうなりますが、その反対ですね。

 

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インター校での学びは、「語学学習」ではない

ここが最大のポイントです。インターナショナルスクールで「英語を学ぶ」のではなく、英語で「全てを学んでいる」 という事実を、私たちはしっかりと理解する必要があります。

彼らは英語を使って:

歴史の因果関係を分析し、

科学の仮説を立てて検証し、

文学作品のテーマについて議論します。


つまり、現地の子どもたちと同じように、英語という言語を使って高度な思考トレーニングを積んでいるのです。この過程で身につくのは、単なる「会話力」ではなく、情報を批判的に読み解き、論理的に構成し、説得力を持って表現する「英語での国語力(リテラシー)」 です。これは、日本語で国語の授業を受けて養われる力と、全く同じ種類の知的スキルなのです。

 

 

日本語が追いつく時、その真価が発揮される


では、日本語のハンディキャップは永遠なのでしょうか?そんなことはありません。一度高度な思考の方法論を身につけた彼らは、日本語という新しい「器」が整うのに伴い、その中に蓄積された知的エネルギーを存分に発揮し始めます。

英語で培った論理的思考力、情報処理能力、多角的な視点は、言語が変わっても失われません。むしろ、日本語が流暢になるにつれて、二つの言語を行き来する強みが顕在化します。英語の資料を直接読み解く能力、異文化への理解、柔軟な発想力は、多くの場面で大きなアドバンテージとなります。ですから、初期の日本語の不自由さだけで判断するのは、早計すぎるのです。

 

 

私たちができること:器の成長を見守る
帰国子女のお子さんと接する時、私たち大人に求められるのは:

表面的な日本語の流暢さだけで判断しないこと。

彼らが 「英語で何を考え、学んできたか」に興味を持つこと。

日本語の習得を、「欠損を埋める」ではなく「新しい力を追加する」 前向きな過程として応援すること。


彼らは、単に「英語が話せる子」ではなく、「英語という強力なツールで既に豊かな学びを経験してきた、知的にタフな学習者」です。その土台の上に日本語が加わった時、どのような大きな樹に成長するか――。その可能性を、正しい理解と温かい眼差しで見守っていきたいですね。
 

校内暴力への毅然とした対応:あなたの子どもを守るための行動ガイド


小学部に上がったばかりの男の子は、毎日教室から追い出され、先生の叫び声に怯え、ついに友達に手を出すようになった。彼の手には先生に引っ張られた痛みの記憶が残っている。

校内暴力は、「子ども同士のけんか」という言葉では済まされない重大な問題です。特にインターナショナルスクールでは、文化や言語の違い、学校の管轄範囲が曖昧なことから、問題が複雑化する傾向があります。

暴力は決して許されるものではなく、適切な対処をしなければエスカレートする可能性があります。この記事では、具体的な証拠の取り方から警察への通報、学校との交渉まで、段階的な対応策を解説します。

これらは「いじめ」ではなく「犯罪」です

 

 

以下の行為は、日本の刑法に照らし合わせると、立派な犯罪行為にあたります。

行為の種類    具体例    該当する可能性のある罪    法定刑の目安
暴力行為    殴る、蹴る、髪を引っ張る、物を投げつける    暴行罪、傷害罪    暴行罪:2年以下の懲役または30万円以下の罰金
傷害罪:15年以下の懲役または50万円以下の罰金


脅迫・強要    「殴るぞ」「殺すぞ」と脅す、土下座を強要する    脅迫罪、強要罪    脅迫罪:2年以下の懲役または30万円以下の罰金
強要罪:3年以下の懲役
 

金品の要求・窃盗    カツアゲ(恐喝)、財布からお金を盗む    恐喝罪、窃盗罪    恐喝罪:10年以下の懲役
窃盗罪:10年以下の懲役または50万円以下の罰金
 

精神的攻撃    SNSで誹謗中傷を書き込む、悪口を広める    名誉毀損罪、侮辱罪    名誉毀損罪:3年以下の懲役または50万円以下の罰金
侮辱罪:1年以下の懲役または30万円以下の罰金
 

器物損壊    鞄や文具を隠す、壊す、汚す    器物損壊罪    3年以下の懲役または30万円以下の罰金

 

日本だけではなく、海外においても通常このような行為は犯罪に該当します。

 

 

暴力発覚時、まず取るべき3つの行動


1. 子どもの安全を確保し、心の状態を聴く


まずは子どもの身体的な安全を最優先にします。その後、落ち着いた環境で、責めたり詰問したりせずに、じっくりと話を聞きましょう。「学校で怖い思いをしているみたいで、ママ(パパ)も心配だよ」と、感情を共有する姿勢が子どもを安心させます。

2. 身体的・物的証拠を確実に記録・保存する


警察や学校との交渉では、客観的な証拠が最大の武器になります。以下のものを必ず確保してください。

診断書:病院で傷や腫れの程度を詳細に記載してもらいます。単なる「けが」ではなく、「いつ、どのようにして生じた外傷か」を明確にすることが重要です。

写真:傷やあざ、破損した私物の写真を、日付が分かるように複数枚撮影します。

物的証拠:破かれたノート、汚された衣服、壊された文具などは、洗ったり捨てたりせずに保管します。

記録:子どもから聞いた話を、日時や内容とともにメモに残します。できれば録音しましょう。

 

 

3. 警察への相談・通報を検討する


暴力や脅迫、恐喝などの行為が明らかな場合は、ためらわずに警察に相談する選択肢を持ってください。世界共通です。海外インター校においても、なにかあったら警察に相談することがお勧めです。最初は担任の教師ではなく校長にアポイントをとりしっかりと対応してもらいましょう。それでも続く場合は警察に行きましょう。

 

文部科学省も、犯罪行為に該当するいじめには「直ちに警察に相談・通報を行い、適切な援助を求める」よう通達しています。

警察に相談する際は、「いじめられているようです」ではなく、「暴行(傷害)の被害届を提出したいのですが」など、事件性を明確に伝えることが効果的です。

 

 

インターナショナルスクールならではの注意点と学校対応


インターナショナルスクールの多くは、日本の学校教育法に基づく「一条校」ではなく、「各種学校」や「無認可校」という位置付けです。これは、日本の教育委員会の直接の管轄下になく、学校独自の規則や対応方針が優先されることを意味します。

 

海外においても、インターナショナルスクールは通常の教育関連省庁の管轄からはずれる国があり、対応はまちまちです。しっかりと証拠を残すことで対応がかなり変化します。

学校と交渉する際のポイント

記録を取る:学校とのすべての面談やメールの内容を記録します。

具体的に要求する:「注意してください」ではなく、「加害児童との教室分離」「再発防止策の文書化」など、具体的な措置を求めます。

保護者同士で連携する:同じクラスで問題を感じている保護者がいれば、情報を共有し、連名で学校に対応を求めることも有効です。

 

最初からそうすべきではないですが、対応があいまいであれば、そくざに事を大きくする努力に進みましょう。

上位組織に訴える:学校の対応が不十分な場合、そのスクールが加盟する教育機関の団体(例:各国担当部署・教育委員会など)や、スクールの運営理事会に訴える方法もあります。しかし、インターナショナルスクールの場合、通常の教育上位組織は概して管轄外のことがあります。インターナショナル対応セクションがあるはずです。事態を報告をし続けることが重要です。

 

 

学校調査が不十分な場合の最終手段

学校の内部調査に納得がいかない、または調査すら始めようとしない場合は、「重大事態」として第三者委員会の設置を要求することが認められています。

「重大事態」と認定される主な条件は以下のいずれかです。

いじめにより、生命・心身・財産に重大な被害が生じた疑いがある(例:骨折、PTSDと診断された、多額の金品を奪われた)。

いじめにより、年間30日を目安に学校を欠席することを余儀なくされている。

第三者委員会は、弁護士や医師、臨床心理士などの外部専門家で構成され、学校よりも中立で徹底した調査を行います。この調査を求める正式な申立ては、弁護士に依頼して内容証明郵便で行うことが強く推奨されます。

 

 

子どもの心のケアと長期的な安全

事件対応と並行して、最も大切なのは被害を受けた子どもの心の回復です。

専門家のサポートを受ける:スクールカウンセラー、地域の児童相談所、心療内科や精神科の医師など、専門家の助けを借りましょう。文部科学省やこども家庭庁のウェブサイトには、様々な相談窓口が紹介されています。

安全な場所と人の確認:学校内で信頼できる大人(他の教員、スクールナースなど)を子どもと一緒に確認し、困った時にすぐに逃げ込める「安全地帯」を確保します。

家庭を安心の拠点に:「何があっても味方だよ」というメッセージを言葉と態度で繰り返し伝え、家庭が最も安心できる場所であることを保証してください。

 

学校外部に連絡しはじめた場合は、子どもにもそれを説明し、学校ではない団体が助けてくれるかもと伝えます。親の力はあまり役立たないことがあります。助けてくれるような団体や組織が常に必要です。

まとめ:小さな暴力も見過ごさない社会へ
 

「ちょっとしたからかい」がエスカレートし、子どもがチック症状を出すほど追い詰められるケースもあります。大事なのは、初期段階で「これはおかしい」と認識し、行動を起こす勇気です。

証拠を取り、警察の力を借り、学校に求め、必要なら弁護士や第三者委員会という専門家の知恵を借りる。これらの手段を知っているだけで、いざという時に踏み出す一歩が変わります。

最も強い武器は、あなたが子どもの味方であり続け、毅然と権利を主張する姿そのものです。
 

海外においては、法律の違いなどが大きな壁となりますが、現在ではをAi利用して調べることができます。また、英語での文章作成もAi利用でかなり正確な法的な文章が作成できます。英語が苦手でもなんとかなりますから、行動あるのみですね。

 

2026年、小学生の英語教育を見つめ直すとき 〜「おうち英語」の進化と、これからのバランスのお話〜

みなさん、こんにちは。お子さんの英語教育、気になり始める時期ですよね。特にここ3年、「おうち英語」や「早期英語(学習)」の世界は、まるで加速する映画のように、ずいぶんと景色が変わりました。2026年を迎えた今、そっと振り返りながら、これからのことを一緒に考えてみませんか。

3年間をふりかえる:広がり、深まり、そして熱を帯びて


ほんの3年前(2023年ごろ) は、多くのご家庭が小学生の子どもにも「そろそろ英語を……」と模索を始めた時期でした。英語の重要性を感じながらも、何から始めたらいいのか手探りで、親御さん自身が情報を集め、試行錯誤なさっていた印象です。

それが2年前(2024年ごろ) になると、「どうやったら効率よく学ばせられる?」というステージへ。オンライン英会話、多聴多読、英語アプリ……様々な方法がチャレンジされ、成功談もSNSで広がり、早期英語教育が多くのご家庭に浸透していきました。

 

中学受験で後悔したこと 失敗しない「頭・時間・お金」の使い方

 

そして昨年(2025年) は、まさに本格的な流行期。小学生への英語教育は当たり前の選択肢となり、多くの教材やサービスが花開きました。でも、この年の後半から少しずつ耳にするようになったのが、「受験と英語」の関係でした。中学受験や将来を見据えて、「もっと早くから」「もっと本格的に」という気持ちが、少しだけ熱を帯び始めた感覚があります。

見え始める「影」:加熱がもたらす、ちょっとした勘違い


この流れは、お子さんの可能性を広げる素晴らしい一面もあります。しかし、少し立ち止まって考えたいのが、ここから先、2、3年後におそらく表面化してくる「副作用」 のようなものです。

これまでは「帰国子女あるある」と言われてきた、「英語はできるけれど、日本語(国語)の表現力や読解力に課題が……」という現象が、実は海外経験のない一般の小学生・中学生にも、ちらほら見られ始めるかもしれないのです。((帰国子女に対するこの勘違いは後日の記事で説明します))

 

語彙力アップ1300 1 小学校基礎レベル

 

その原因は、単に「英語に力を入れすぎたから」だけではないかもしれません。実は、学習に全般的に時間がかかるお子さんも、英語には取り組んでいる場合が増えています。すると、周囲から「英語ばかりやっているから、他の科目ができないのでは?」とか、「国語が苦手なのは英語のせい?」といった、少し乱暴なレッテルが貼られてしまうリスクが出てくるのです。

これはとてももったいない「勘違い」です。英語を学ぶことが、まるで他の学びの足を引っ張るかのように誤解されてしまったら……。

大切なのは「比べない」こと。帰国子女と私たちは、スタート地点が違う

ここで一度、深呼吸を。私たちが目指しているのは、帰国子女のようになることでしょうか?

帰国子女のお子さんたちは、生活と学びの全てが英語で行われる環境(現地校やインター校) で、文字通り「英語で考える」力を身につけます。一方、日本で暮らすほとんどのお子さんは、あくまでも「外国語」として、日本語の土台の上に英語を積み上げていくという、全く別のプロセスを歩んでいます。

この根本的な違いを忘れて同じ物差しで測ろうとすると、お子さんにもご家庭にも、不要なプレッシャーや焦りが生まれてしまいます。

 

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2026年、私たちができること:楽しむ心と、日本語の土台を大切に


では、これからどうしたらよいのでしょう? キーワードは 「バランス」と「楽しむ心」 だと思います。

まず何より、母語である日本語の力を、ゆっくりと丁寧に育むこと。豊かな日本語は、実は深く考える力の基盤であり、将来、高度な英語力が必要となった時にも必ず支えになります。読書や会話、日記などで日本語に触れる時間を、ぜひ大切にしてください。

その上で英語は、「勉強」という堅苦しいイメージよりも、世界への窓を開く、楽しいコミュニケーションの道具として捉えてみませんか。無理な先取りや過度な詰め込みより、お子さんが「わかった!」「通じた!」と笑顔になれる瞬間を、一緒に増やしていく。

2026年の始まりに、一度ご家庭の英語教育を見つめ直してみるのはいかがでしょうか。熱に浮かされることなく、お子さん一人ひとりのペースと興味を中心に置いて。そのバランスこそが、長い目で見た時、本当に力強い「使える英語」への、一番の近道ではないかと感じています。