国際バカロレア生徒(IBDP卒業生)が日本の大学に入学したら
連載「努力してきた人にこそ、良いことが待っている」

 

第2回 最初の基礎科目で戸惑ったときの乗り越え方


IBDP卒業生の実体験としてよく聞かれるのが、「大学の最初の基礎科目が想像と違った」という声です。ある理系の卒業生は、IBでは数学を概念から理解し、計算機を使って考察するスタイルに慣れていたため、日本の大学の数学で「とにかく手を動かして覚える」ことが多く、最初は焦ったそうです。

 

しかし、彼は過去問を何年分も解き、出題パターンを把握してから範囲を絞って勉強しました。それで成績も安定していきました。彼は「IBの学び方が悪かったのではなく、大学のルールに合わせる必要があっただけ」と振り返っています。

 

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文系のある卒業生は、英語の授業で自分の意見を論理的に書く課題が出たとき、IBDPのExtended EssayやTOKで培った構成力を活かせたと話します。一方で、日本の歴史や法律の科目では、用語の暗記量が多く、最初は苦労しました。それでも、友達と過去問を共有し、試験前には範囲を絞って集中することで乗り切りました。彼女は「IBDPで毎日のように締切に追われていたから、大学の課題量はむしろ余裕に感じた」と笑います。これは、あなたがすでに努力してきたからこそ得られる感覚です。

大切なのは、最初の戸惑いを「自分はダメだ」と捉えないことです。IBDPを卒業したあなたは、すでに高度な学びを経験しています。大学の基礎科目は、新しいゲームのルールを覚えるようなもの。ルールさえわかれば、あなたの力は必ず発揮されます。大学の基礎科目は日本の高校のカリキュラムの延長として組まれていることが多く、そのため日本の普通科の高校からの進学者にとっては有利です。しかし、その後にすぐ続く専門科目ではあなたが有利なのです。分からないことは分からないと自覚し、まわりにながされずに勉強しましょう。大学入学後にいきなり遊び始めるのではなく、あとたった数か月勉強すれば他の学生に追いつくどころか、追い越すことができるのが日本の大学の実情です。まず前期で良い成績をとってから大学生活を遊びで楽しむという順番を予定しておきましょう。

 

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過去問を解き、範囲内学習を進め、授業に出席し、課題に取り組む。この基本を積み重ねるだけで、最初の壁は必ず乗り越えられます。基礎科目を修了し、専門科目になれば、あなたが学びたかった内容が多く、授業を存分に楽しめます。この授業を楽しめるとう感覚は、IBDP生の特徴と大学内で話されることが多いです。興味ある学科に進学しているため、専門科目はあなたが知りたかったことであふれています。特に理系・医学系では、IBDP生のモチベーションが普通の学生とは比較にならないほど強いと言われています。

第3回 友達と部活「情報と信頼を手に入れる」


大学での適応を左右する大きな要素が、友達づくりです。海外の大規模IB校ではなく、国内のIBDP高校では少人数のクラスで密度の濃い人間関係を築いてきた人も多いでしょう。大学では大人数になり、最初は戸惑うかもしれません。

 

後日に続きを掲載します。

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