受験期の子ども。子どもに影響する親自身のメンタルコントロール術と適切な距離感とは⁈

 

子どもの学習環境は重要です。自宅でいかに快適に学習できるか、それは成績にも直結する問題です。その「環境」で物理的・生活的な土台を整えたら、次は親自身の“心の姿勢”に向き合う必要があります。

今日はそんな話です。子どものことというより、親のことです。

受験期の親の役割「親のメンタルが、子どもの点数を変える」

 

 

「環境」「生活環境(食事・睡眠・室温)」についてはすでに何度もお伝えしました。本当に教育とは大変なものです。机の上は片付き、食事の時間も規則正しくなり、エアコンの風向きまで調整した。素晴らしいスタートです。

しかし、ここで一つ、正直に認めなければならないことがあります。

環境がいくら整っても、親の心がザワザワしていると、子どもは必ずそれを察知します。

むしろ、環境が整えば整うほど、親の「不安」や「期待」がストレートに伝わりやすくなる。なぜなら、それ以外に干渉する材料がなくなるからです。

今日は、親自身のメンタルをどうコントロールし、子どもとどういう距離感を保つか。この「見えない環境」を掘り下げます。

 

 

大前提:親の不安は100%子どもに伝染する

脳科学の研究で明らかになっていることですが、人間の扁桃体(恐怖や不安を感じる部位)は、家族の微妙な表情や声のトーン、ため息などに過敏に反応します。特に思春期の子どもは、親の「無意識の焦り」を感じ取るセンサーが非常に発達しています。親に怒られそうな時に感じるあれと同じですね。

つまり、あなたが心の中で「このままで大丈夫だろうか…」と不安になればなるほど、子どもは「親が信頼してくれていない」と感じ、自己肯定感が下がり、結果として勉強への集中力が削がれるのです。

ここで“良い距離感”と“悪い距離感”を明確にしましょう。

良い距離感(適切な関わり)vs 悪い距離感(過干渉・放置)
 

■ 声かけ

【良い距離感】
「今日は何をやるの?」本人に選択させる問いかけ。答えを引き出さず、考えるきっかけを作る。

【悪い距離感】
「数学終わったの?何点取れたの?」結果や進捗を追い詰める質問。やったかどうかではなく、やろうとしていることに目を向ける。

 

 

■ 表情・態度

【良い距離感】
穏やかで一定。朝も夜も同じトーン。成績の良し悪しで態度を変えない。おちついて、おちついて。

【悪い距離感】
機嫌が成績に連動。良いとニコニコ、悪いと無言。子どもは親の表情を敏感に読み取る。イライラはすぐに伝わります。

■ 情報収集

【良い距離感】
受験情報を親が仕入れるが、子どもに押し付けない。「こういう選択肢もあるよ」と提示にとどめる。選択してもらえるように、いくつかを提案する。

【悪い距離感】
「〇〇塾のテキストがいいらしい」「△△高校の評判が変わったよ」と頻繁に情報を更新し、子どもを混乱させる。

 

 

■ 休日の過ごし方

【良い距離感】
本人のペースを尊重し、たまに家族でリセットする時間を作る。勉強時間より質を重視する。

【悪い距離感】
休日も「今日は何時間やるの?」「まだ終わらないの?」と監視モードが切れない。休むことも受験対策だと認識する。どんな時でも、休息時間は大切にすべきです。

悪い距離感がもたらす3つの致命的なデメリット
子どもが「親の顔色」を読むことにエネルギーを使い、勉強に集中できなくなる。

親の期待に応えようとするあまり、自分の苦手分野を隠すようになり、弱点克服の機会を失う。

受験が終わった後に「親に操られていた」という後悔が残り、親子関係に亀裂が入る。

逆に、良い距離感を保てれば、子どもは「自分は信頼されている」という安心感を持ち、失敗を恐れずに挑戦できるようになります。これは、模試の点数以上の力を発揮します。

いったん悪い距離感がデメリットを生んでしまうと、それを取り消す努力はその10倍です。早めに親が自分自身を見つめ直し、なおすのではなく、変化していきましょう。親が悪いということではありません。子どもの成長にあわせて、親も変化しなくてはいけないだけです。

難しいですか? もちろんそれは簡単ではありません。ついつい言ってしまうことを変える事は意識しても難しいです。性格という言葉で片付けられがちですが、それでもそれを変えることはできます。時間をかけてゆっくり親が変わっていくことで子どもに良い影響を与えることができます。親の心を整え、子どもによい影響を与えるために。

親のメンタルコントロール。たった3つの「やめる」

では、具体的にどうすれば親の心が整うのか。私はこれを「3つのやめる」と呼んでいます。

 

次回に続きます。

記事の全文は👇のnoteで読めます。国際バカロレアとかインター校に興味がある人向けのnoteです。教育、受験、英語教育、海外大学、インター校、国際バカロレアに関してです。