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ローカル校の革新性 バイリンガルMUNの誕生
 

シンガポールのローカルスクールの模擬国連活動は、その歴史と革新性において特筆すべきものがあります。中でも最もユニークなのが、南洋女子中学校(Nanyang Girls' High School) が主催する「BYMUN(バイリンガル模擬国連)」です。

BYMUNは、シンガポールで唯一のバイリンガル(英語・中国語)模擬国連会議であり、その独自性はアジア全体でも際立っています。第5回大会には19の地元校と2校の海外校が参加し、会議の一部では「シンガポール国会」を模擬する特別セッションも設けられています。これにより、生徒たちは国際問題に加えて、自国の政治プロセスについても理解を深めることができます。

また、華中中学(Hwa Chong Institution) は、シンガポール最大級の模擬国連会議の一つであるTHIMUNシンガポールのホスト校であり、南洋女子中学校との連携も深いです。

英華自主中学(Anglo-Chinese School (Independent)) には「青年外交官協会(Young Diplomats' Society)」という公式の課外活動組織があり、毎週のトレーニング(公開スピーチ、批判的思考、交渉術など)を実施。さらに毎年6月には自校主催の国際模擬国連会議(IMUNC)を開催し、シンガポールのみならず海外からも多くの参加者を集めています。

 

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政府系機関との連携

シンガポールでは、模擬国連活動が政府系機関やシンクタンクと連携することも特徴的です。例えば、シンガポール国際問題研究所(SIIA)は毎年「SIIA-Model ASEAN Meeting」を開催し、これは模擬国連の枠組みを東南アジア諸国連合(ASEAN)の文脈に特化させたものです。このように、模擬国連が単なる学生活動にとどまらず、地域の実質的な外交・政策討論の一部として位置づけられている点は、シンガポールの大きな特色と言えるでしょう。

両都市のMUNが示すもの


香港とシンガポールの模擬国連活動は、その発展経路に違いはあるものの、いずれもアジアを代表する質と規模を誇っています。

香港の模擬国連は、「草の根的で多元的」であり、インターナショナルスクールとローカルスクールの間で頻繁な交流が行われ、学生が自ら会議を立ち上げる力強い「ボトムアップ」の文化があります。

 

 

シンガポールの模擬国連は、「構造的で国としての独自性が強い」と言えます。インター校はグローバルネットワークを武器に、ローカル校はバイリンガルやASEANなど独自色を打ち出しており、政府機関との連携も進んでいます。

いずれの都市においても、模擬国連は単なる課外活動の枠を超え、次世代のリーダーを育成する実践的なプラットフォームとして機能しています。そして、そこで培われたリサーチ力・交渉力・論理的思考力・英語運用能力は、大学入試はもちろん、その先のグローバル社会で生き抜くための確かな武器となるでしょう。

アジアの二大都市で繰り広げられる模擬国連の熱気、その一端を知るだけでも、国際社会で活躍する未来の自分の姿が、よりリアルに想像できるのではないでしょうか。

 

 

模擬国連の世界は、中高生が学校を卒業して大学生になってからもさらにボランティアとして活動を続けられるよい仕組みがあります。