模擬国連に関する連載記事の続きです。

 

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模擬国連は、国連なので、勝ち負けではなく、どうやって他国と意見をまとめるかという行動とその結果が重要視されます。基本的に遊びのようなことですから、わざと大きくひっくり返すような、今のアメリカのようなことも可能です。また、戦争が始まるような設定も可能ですが、基本的にはこれを教育として行う為に、現在進行形の戦争・紛争と、非常に深刻な差別的な対立要件は扱わない暗黙の了解もあります。

代表的な大会
 

日本国内では、以下のような大規模な模擬国連大会が定期的に開催されています。

大会名と特徴
全日本高校模擬国連大会・東京の国連大学で開催。米国国連協会主催の国際大会(Global Classrooms)への日本代表を選出


全国中高教育模擬国連大会(AJEMUN)・全国100校以上、700人以上が参加する国内最大級の大会

 

 

Japan Metropolitan Model United Nations(JMMUN)・洗足学園主催。2日間すべて英語で行われ、インター校や海外の学生も参加


関西大会・京都国際会館で毎年開催。関西の模擬国連部の高校生約200名以上が参加
大阪MUN    関西国際高等学校で開催


これらの大会では、各校の生徒たちが「Best Delegate(最優秀代表)」や「Outstanding Delegate(優秀代表)」 などの賞を目指して競い合います。

受賞歴は受験時に課外活動歴として明記しましょう。高く評価されます。また、自校内の生徒に受賞さぜたい為に、MUN校内開催を行い、他校を招いての大会を主催する学校があります。つまり、受賞内容によっては評価されるの?となりますが、受験先の学校・大学はそこまで把握しきれないというのが実情です。もちろんそれは、入学後の成績などからの出身校評価につながりますので、あまり大きな不正受賞は学校の評判をおとすだけではなく、学校の信頼に傷をつけることとなります。

 

 

模擬国連で身につく5つの力

模擬国連の経験が中高生にもたらすものは、単なる「英語力」だけではありません。ここでは、特に重要な5つの力を紹介します。

1. 深い国際教養とリサーチ能力
模擬国連の準備は、担当国について歴史・文化・政治・経済・国際関係を徹底的に調査することから始まります。単に知識を覚えるのではなく、「この国なら、この問題をどう考えるだろう?」という問いを通じて学ぶため、知識が深く心に残ります。

2. 交渉力と協働力
自国の利益だけを優先しても、多くの国を巻き込むことはできません。妥協点を見つけ、他国と連携しながら最善の決議案を採択に導く——このプロセスは、社会で必要な「協働力」そのものです。

3. 批判的思考力と論理的表現力
限られた時間の中で効率的に交渉を進め、自国の立場を論理的に示す力が求められます。また、会議後のレビューでは「なぜ」を考える論理思考能力が養われます。

4. 英語での実践的コミュニケーション力
すべての議論・交渉が英語で行われるため、生きた英語を体得できます。単なる英会話練習を超えた、真剣で知的な学習を通じた実践的な語学力が身につきます。

 

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5. 主体性とリーダーシップ
名古屋インターナショナルスクールのように、生徒自身が会議の「Chair(議長)」を務め、運営を担うケースも増えています。自ら動き、周囲を巻き込みながら物事を成し遂げる力——これは、大学入試や将来のキャリアにおいて大きな武器となります。

大学入試における模擬国連の価値


ここで、中高生の皆さんに特に伝えたいのは、模擬国連の経験が大学入試において極めて強力なアピール材料になるということです。
 

次回へ続きます。