「あれ?」の種は、どこにでも落ちている。探究テーマ5選、ちょっとだけ覗いてみませんか?

 

今日と明日の2回に分けて掲載します。

 

夏休みは終わり、なぜ今さら研究のネタなのかという声も。

 

夏休みの自由研究や自主的な取り組みは、強制して良いものができるわけではありません。

 

研究は引き続きコンペティションに向けて行ったり、自分の興味を大学選択につなげるために重要です。特に、国際バカロレアの生徒やインター校の生徒の場合は、そんな研究機会が多くあり、授業に取り組まれており、それが成績や進学につながります。

 

 

だから、インター校新学年の今、あえて今後の研究に関して提案してみます。

 

国際バカロレアやインターナショナルスクールでは、常に研究課題が付きまといます。年間を通して、全ての学年で機会があり、コンペティション参加の案内もあります。研究コンペティション、サイエンスコンペティションに複数回参加し、最終的に各賞を受賞できるなら、それで国内医学部や海外有名大学への合格の道筋となります。

以前の記事で「食虫植物っぽいけど自分では捕まえない」というユニークな視点から研究をスタートした生徒の事例を紹介しました。あの記事を読んで、「何かやってみたいけど、テーマが思いつかない…」という声をいくつかいただきました。

そこで今回は、「日常の小さな疑問」をそのまま研究に昇華させた、5つの探究テーマをピックアップ。どれも特別な実験室も高度な機材もいりません。大切なのは「よく見る」「記録する」「比べてみる」というたったそれだけの姿勢です。

それでは、それぞれの「気づき」と「研究の中身」をちょっとだけ覗いてみましょう。

 

 

テーマ① 公園の野鳥は、人間の接近をどこまで許すのか?

■ 研究の問い
「スズメが逃げ出す限界距離(フライト・ディスタンス)は、場所や時間帯で変わるのか?」

■ きっかけ(気づき)
ある生徒が毎朝同じベンチで登校バスを待っていると、最初は5メートル近くで逃げていたスズメが1週間後には2メートルまで近づいても逃げなくなったことに気づきました。「もしかして、スズメは僕のことを学習しているのでは?」という素朴な疑問がスタートです。

■ 研究方法(ちょっと中身を紹介)

※餌やり禁止に注意。野鳥に餌を与えることも最近ではかなりデリケートな問題となっています。


近所の3か所(駅前・公園・住宅街)を定点観測。

毎日同じ時間帯に、ゆっくりと鳩に近づき、「逃げ始める瞬間の距離」をメジャーで計測。

人通りの多さやエサを与えている人の有無も記録。

 

 

■ 結果と考察(わかったこと)
駅前のスズメはなんと1.5メートルまで接近を許すのに対し、住宅街のスズメは4メートルで警戒。人間との接触頻度がそのまま「慣れ」になっていることが数値化できました。単なる「スズメ」ではなく、「環境が動物体質を作る」という生態学の入り口に触れた研究です。鳥が好きなら鳥の研究へと、生物好きなら、生態学へと年齢(学年)とともに研究内容を学術的にもっていけます。環境系や都市デザイン、建築科へもつなげることができます。希望する大学学部とのマッチング次第では、生物の研究を続けているだけで受験においてかなり有利になります。都市部の生物の研究はお勧めです。

テーマ② 朝顔は本当に「朝」だけ咲くのか?~天気との共謀~

■ 研究の問い
「朝顔の開花時間は、天気や気温にどう影響されるのか?」

■ きっかけ(気づき)
夏休みの自由研究で朝顔を育てていた生徒。ある雨の日の朝、いつもは7時には閉じてしまう花が、なんとお昼の12時まで咲き続けていることに気づきました。「え、朝顔って時間で咲いてるんじゃないの?」という、私たち大人もハッとする発見です。

 

👇noteです。国際バカロレアやインター校に関して多くの記事。海外大学や帰国生入試に関しても。詳しく読めるのはnoteだけ。

 

■ 研究方法(ちょっと中身を紹介)
同じ鉢の朝顔3輪をマークし、6:00 / 9:00 / 12:00 / 15:00の1日4回、写真で開花状態を記録。
その日の気温と日照時間(晴れ/曇り/雨)を横断的に比較。

■ 結果と考察(わかったこと)
晴れた日は確かに午前中で閉じるが、気温が低く日射量が少ない日は、開花時間が最大で5時間も延長されることが判明。「朝顔は時計で動いているのではなく、光と温度のセンサーだった」という、植物生理学の基本を自分で再発見したかのような納得感があったそうです。

 

この手の研究は検索すると同様な研究がでてきます。それでもかまいません。自分で実験して、実際見た結果を記録して、その結果からの考察をする。結果は他の人の研究とは多少ことなります。その理由をさぐったり。自分でやってみると、他の人の研究結果とは多少異なる結果になることが多くあります。そのこと自体も重要です。

テーマ③ 風船の割れ方と音~ゴムの「怒り方」の違い~
 

明日に続きます。

👇はお勧めのキンドル本