メルボルン大学の「カレッジ制」徹底解説です。
第4話です。
カレッジ選びのポイント
「一番人気=自分に最適」とは限りません。
まず、各カレッジで料金が違います。年間にかかる費用は、カレッジの費用で紹介されていますが、それ以外に、休暇中に滞在できるかどうかで費用が変わります。休暇中に滞在できない場合、帰国するか、どこかに滞在する必要があります。
また、食事が含まれるかどうかは重要です。
食事がつくカレッジとつかないカレッジ。毎日の食費を考えておきましょう。
Trinity や Ormond は確かに格式高くネットワークも強力ですが、パーティー文化(party culture)が強いとも言われています。活発な社交生活を求める人には魅力的ですが、静かに勉強に集中したい人には合わないかもしれません。参加しなくても良いのですが、カレッジの友人たちが参加する場合になかなか断れません。
Janet Clarke Hall や Medley Hall は小規模ながら学術サポートが手厚く、成績優秀な学生が多いことで知られています。
St Mary’s College は小規模だからこそ一人ひとりが大切にされる温かさが魅力です。
重要なのは、「名前」ではなく「自分に合ったコミュニティ」を選ぶこと。 各カレッジのウェブサイトを徹底的に調べ、オープンデーやオンライン説明会に参加して、自分がどのような環境で学び・暮らしたいのかをしっかり見極めることをおすすめします。
パブでの飲酒年齢は厳格です。お酒の購入も年齢確認が必要です。
カレッジ生活の特徴
チューター制度(学習サポート) :上級生(先輩)がチューターとして、授業内容の補習や課題のアドバイスを行います。学部の講義についていけるか不安な新入生にとって、このサポートは非常に心強いものです。
充実したイベント:スポーツ・文化・社会活動など、カレッジごとに多彩なイベントが用意されています。友達作りや英語力向上の絶好の機会です。
多様性とインクルージョン:各カレッジは多様性と包摂性を重視しており、総額830万豪ドル以上の給付型奨学金・補助金制度を用意しています。成績が優秀であればチャンスは大きいです。
2. カレッジに入るのは“大学入学より難しい”でも、カレッジは最高
カレッジ制で最も注意すべき点は、カレッジへの入寮も“選抜試験” だということです。
大学に合格しても、カレッジには落ちることがあります。 人気カレッジの競争率は非常に高く、カレッジの合格の方が大学入学より難しいと言われることもあります。
なぜなら、カレッジは学力だけでなく、人物・適性・コミュニティへの貢献意欲も総合的に評価するからです。
カレッジに入れない場合は、民間の賃貸物件などを探す必要があります。(5)で詳しく説明します。
メルボルンの賃貸物件は近年非常に高騰しています。また、相部屋・シェアハウスはシェアメイト次第。オーナーの家の部屋貸しは、オーナー次第で危険です。いろんな実話が検索できますが、危険なこともありますから十分に注意しましょう。
カレッジに入学が決まり、入寮日の案内を受け取ります。入寮期間は通常1週間程度の間です。その間にできるだけ早くいきましょう。入寮日が決まっている場合は、その日程で親子で行きましょう。他の学生の親との会話もできます。
学生の大半はオーストリアリア人です。オーストラリア人も夫婦で子どもと一緒に入寮日にやってきます。子供が多い家庭は家族そろって5、6人でやってきます。祖父母の姿も見かけます。日本人的な常識とはことなりますね。自分の子どもが「あのメルボルン大学」に入学したということが誇らしい親たち。さらに寮に暮らすことで、親から離れるという一大イベント。最後に分かれる時にはハグして泣いている父親もいます。これが親子ですね。
入寮当日からイベントがあります。友達を作る為のイベントで、これに参加しないとなかなか難しいということも。もちろん、その後も大学が始まるまでの1週間程度がカレッジイベントウィークとなり、毎日朝から夜まで上級生により多様なイベントが組まれています。参加は自由ですが、いくつかは参加して、上級生とも会話をしてみましょう。その上級生がチューターとして勉強を指導してくれることもあります。
また、ほとんどはオーストラリア人ですが、2割はアジア各国からの留学生もいます。また、アジア系オーストラリア人も多く、最初の友達は同じ顔つきのアジア人同士ということはよくあります。英語もオージーアクセントではなく、聞き取りやすい点がメリットです。話しかけにくいでしょうが、同じアジア系を見つけて話してみましょう。香港、シンガポール、韓国、中国と各国からの留学生がきています。話しかけて日本人だと言えば、かならず会話が続きます。
どうしても友達を作るのが苦手であれば、カレッジ中にいる先生のような人に相談してみましょう。必ず助けてくれます。あなたが海外からきて、英語もまだまだで、そんな中で不安があることは十分に承知しており、あきらかにネイティブではない英語で「友達つくるのが苦手で」と言えば、早速いろいろ紹介して、握手して、その日の終わりには室内パーティー参加となります。
オーストラリアでは廊下ですれ違う際にはかならず何度でもひと言挨拶。同席になればかならず挨拶。何かの用事でカウンターに行くときはまず挨拶。お店に入る時にも、商品を購入するときもかならず挨拶から始めましょう。挨拶だらけです。挨拶しない人は変人ですから、他人にも挨拶しましょう。
3. カレッジ申請の完全ステップ解説
カレッジへの申請は、大学への出願とは別に行う必要があります。以下が基本的な流れです。
申請の流れ
ステップ1:単一申請で複数の志望順位をつける
申請者は1回の申請で、複数のカレッジの志望順位をつけて申し込みできます。
第1志望のカレッジが不合格の場合、自動的に次の志望のカレッジに回される仕組みです。
ステップ2:オンライン申請フォームの記入
個人情報・学歴・将来の履修予定などを入力。
パスポートサイズの写真のアップロードが必要です。
ステップ3:エッセイ(志望理由書)の提出
300〜500語のエッセイで、自分の興味・志望・カレッジを選んだ理由を伝えます。複数のエッセイを事前に準備しておきましょう。大学用のエッセイを使いまわしでも構いませんが、カレッジに向けて訂正して書き直しましょう。
ステップ4:推薦状(Reference)2通の依頼
1通は学術推薦(Academic Referee) :学校の校長や担任など。
1通は人物推薦(Personal Referee) :家族以外の知人や学校外の先生など。
※家族は推薦人になれない点に注意。
ステップ5:申請料の支払い
1万円程度の申請料が必要です。クレジットカードがはねられる可能性がありますから、複数のカードを準備して、オンライン手続きをしましょう。
ステップ6:面接(Interview)
書類・ビデオ審査などを通過した候補者のみが面接に招待されます。
面接はオンラインで実施されることが一般的です。
面接ではカレッジ生活への適性・人物・コミュニケーション能力が評価されます。
最終ステップ:合格通知(Conditional Offer)
カレッジによっては、大学の合格発表より前に条件付きオファーを出すことがあります。不合格の場合は自動的に取り消されます。料金の支払い日程に注意が必要です。
オファーを受け取ったら、正式に受け入れる手続きを行います。最初の費用の支払期日などを守りましょう。
4. 合格の秘訣
面接・エッセイ・推薦状で何が評価されるか
この内容はnoteだけになります👇
次回は、5. カレッジ制ではない大学の住居選択肢
すべてのオーストラリアの大学がカレッジ制を取っているわけではありません。カレッジ制がない大学、またはカレッジに入れなかった場合の住居選択肢も押さえておきましょう。
次回に続く。


