IBDPと国立大学医学部医学科

「入れればいい」という考え方の落とし穴 の第1話です。
 

はじめに:過熱するIBDP人気と、保護者の“ある誤解”


近年、国際バカロレア(IB)ディプロマプログラム(DP)を提供する日本の高校が増え、その人気が高まっています。それに伴い、IBDPへの関心、特に保護者の間での人気は年々過熱気味です。学校説明会は即日に申し込み定員がうまり、説明会での質問の多さは保護者がいかに興味をもっているかの指標にもなります。

「国際的な教育が受けられる」
「英語力が身につく」
「海外大学だけでなく、国内の難関大学にも強い」

 

当初は海外大学進学の為と思われていましたが、インター校のIBDP卒業生が日本の国立大学医学部医学科の合格もあったり、今年4月に入学した卒業生の進学実績もあったりで、その総数と比べるとなんとその進学実績の高いことかと話題です。

ここ数年でIBDPから国立大学医学部医学科への合格実績やその活躍、また塾による記事やその学生の家庭教師としての人気が報道される機会が増えたことも、保護者の興味に拍車をかけています。

 

中には、「国立大学医学部に入れるならIBDP」 と感じている保護者も少なくありません。

しかし、ここで一つ、大きな警告を発したいと思います。

IBDPを「国立大学医学部への近道」と考えるのは、極めて危険な誤解です。

確かにIBDPから国医に合格する生徒は存在します。しかし、その道のりは想像以上に険しく、そして「合格者の実態」 を正しく理解しなければ、子どもを不幸にする可能性すらあります。

本稿では、IBDPと国立大学医学部受験の現実を、データと実例を交えながら冷静に解説します。

国医の現実:IBDPの得点だけでは足りない

 

得点が高いことだけが合格の条件ではない。ここが最も重要なポイントです。

 

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