徳島科学技術高校とは?
全国でも稀有な「工業×水産」の実力校
徳島科学技術高校は、徳島県が誇る工業科と水産科を併設した全国でも珍しい専門高校です。単なる工業高校ではなく、「理数系・工学」と「海洋・水産」 という一見異なるフィールドをひとつの学校で学べる、まさにハイブリッド型の教育機関です。
ユニークな学校体制 – 全日制・定時制+多様な学科
全日制:工業系(機械・電気・電子・情報・建築など)と水産系(海洋科学・漁業・栽培・食品加工など)を擁する。
定時制:働きながら学ぶ生徒向けの課程も設置。
進路は進学(国公立大・私立大・専門学校) と就職の両方を強力にサポート。つまり、「ものづくり」と「海のサイエンス」、両方の可能性を秘めた学校です。
国が認めるスーパーサイエンスハイスクール(SSH)
同校は文部科学省のスーパーサイエンスハイスクール(SSH) に指定されており、令和6年度からは第3期(5年間) に入っています。SSHとして、以下のような先進的な取り組みを行っています。
大学や研究機関と連携した探究型学習
ロボット・プログラミング・AI・データサイエンスなどの先端技術教育
水産分野では海洋観測・水質調査・漁業資源管理等の実践的研究
さらに、令和8年度(2026年) からは文部科学省の「N-E.X.T.ハイスクール構想」における改革先導基地校にも選ばれており、デジタル人材・理数系人材の育成において、全国のモデル校としての役割を担っています。
マリンリサーチクラブ
テレビにも取り上げられたマリンリサーチクラブは、単なる「生き物好き」の集まりではありません。本格的な飼育・研究活動とユニークな目標を持ち、地元メディアでも取り上げられる実力派の文化部です。
活動の4本柱
活動は以下の4つの柱を中心に展開されています。
水生生物の飼育:海水魚、淡水魚など、大小15の水槽で十数種類を飼育。
水産・海洋に関する課題研究:SSH指定校の強みを活かした、本格的な研究活動。
各種ボランティア活動:地域の海岸清掃や、ウミガメの放流など
その他(“水族館化”プロジェクトなど):学校全体を“水族館”にする野心的な目標。
主な実績と挑戦
これまでに、いくつかの輝かしい実績と、現在進行形の挑戦があります。
繁殖の成功例:2022年11月には、2年越しでウーパールーパーの繁殖に成功しました。
現在の挑戦:現在はクロウミウマ(タツノオトシゴ) とカクレクマノミの繁殖に挑戦中です。
年間の主な研究テーマ(2026年度)
カワバタモロコの繁殖要因を探る
カクレクマノミのペアリング・繁殖に向けての環境要因調査
ゲンゴロウ類の遊泳層の違いから繁殖可能かを検討する
過去の研究テーマ(SSH校内発表会):
徳島県のコガタノゲンゴロウを絶滅の危機から救え!
カワバタモロコの稚魚の生存率を上げる方法
野心的な目標:「学校水族館化」と「移動水族館」
マリンリサーチクラブの最大の特徴は、「飼育」を超えたアウトリーチ活動にあります。
「水族館化」プロジェクト:校内を“水族館”のようにして一般公開することを目標に、水槽のレイアウト変更や美しいフタの製作など、着々と準備を進めています。2026年5月には、PTA総会で保護者向けに学校水族館を限定公開し、好評を得ました。
「移動水族館」構想:徳島県には水族館がないため、地域の保育所や小学校に出向いて生き物に触れてもらう機会を創出したいと考えています。
部活の“中身”:多様性と探究心
活動を支える部員たちの特徴もユニークです。
多様なメンバー構成:海洋系コースの生徒が約7割ですが、残り約3割は工業系コースの生徒です。例えば建築コースの生徒が水槽台を製作するなど、学科の特性を活かした協力体制があります。
本格的な飼育管理体制:1種類の生物を3~4人で担当し、毎日の餌やり、pHや水温の測定、水槽の清掃を徹底。もし生き物が死んでしまえば、病気を調べて今後の飼育に生かすという、研究的な姿勢も持っています。
マリンリサーチクラブは、「好き」を「研究」に変え、さらに「地域貢献」へと広げる、非常にレベルの高い活動を行っています。
「徳島に水族館がないなら、自分たちの手で作る」という熱意と行動力は、SSH指定校としての学術的な裏付けと、工業科と水産科が融合する同校ならではの強みを活かした、唯一無二のものと言えるでしょう。
充実の校外・連携活動
学校の実習船「阿州丸」に乗っての実習や、美波町の「日和佐うみがめ博物館カレッタ」と連携したウミガメの放流、新町川の清掃活動なども行っています。
個人課題研究:各自が興味のあるテーマを決め、1年かけて研究。その成果を新入生の前で発表する機会もあります。
圧倒的な進学実績 – 国公立大合格者数 全国工業高校No.1
高校卒業後のことを心配される方も多いでしょうが、特筆すべきはその進学実績です。
令和7年度(2025年度) 大学入試において、国公立大学(理工学部系)の合格者数が全国の工業高校の中で第1位を記録。
これは6年連続7回目の快挙です。
この実績の背景には、入学者選抜時からの高い学力志向と、徹底した課外補習があります。なんと、入学式の翌日から朝補習(午前7時55分開始) が始まり、夏休み・冬休みにも特別補習が行われるなど、手厚い学習サポートが特徴です。
魅力的な 実習船「阿州丸」と最先端デジタル対応
同校ならではのユニークなポイントもいくつかあります。
実習船「阿州丸」:水産科の生徒はこの船を使った体験航海や海洋観測、漁業実習を実施。海をフィールドとしたリアルな学びが可能です。
VRキャンパスツアー:遠方の受験生や帰国生向けに、VR全景による校内見学を公式サイトで提供。実際に足を運ばなくても校舎の雰囲気がわかります。
学校PR動画:YouTubeなどで公開されており、入試情報や学校生活をビジュアルで発信。デジタルを活用した広報にも積極的です。
なぜ今、徳島科学技術高校なのか
工業+水産という唯一無二のカリキュラムで、多様な進路を実現。
SSH・N-E-X.T.指定により、国からの支援を受けながら先端科学技術教育を展開。
全国トップクラスの国公立大合格実績を誇り、進学校としての地位を確立。
実習船やVRなど、体験型・デジタル型の学びが充実。
帰国生や海外からの受験生にも、こうした特長はとても魅力的に映るでしょう。
もし徳島科学技術高校を志望するなら、アドミッションポリシー(入学後の学びの姿勢)と自分の興味・経験をしっかりリンクさせることが合格への近道です。

