子どもに研究? 興味を持たせることはできても、持続させることは無理

 

たまにニュースで話題になる「〇〇年生が自分で研究してこんな発見!」という記事。夏休みの自由研究の季節になると、毎年どこかでそんな話題が取り上げられます。

「子どもに研究なんて」と思うかもしれませんが、子どもの頃から自分で問いを持ち、それを探求する力は、決して特別な才能ではありません。

日本では昔から、夏休みの宿題として自由研究が定着しています。しかし、そもそも「研究」とは何か、何をどうやって始めるのか、どのような手順を踏むのか。そうした研究の基礎やルールを、学校で細かく教えてもらった記憶はあまりないのではないでしょうか。

一方、インターナショナルスクールや国際バカロレア(IB)のカリキュラムでは、「研究して論文形式にまとめる」というプロセスを、そのルールや方法とともにしっかりと教えます。テーマの設定から情報収集、分析、考察、そして引用や参考文献の記載に至るまで、体系的に学ぶ機会が用意されているのです。これを小学生のことから行っています。

 

 

これは単に「教育の順番」の問題でしょうか。それもあります。しかし、それ以上に重要なのは、「興味のあること」をどうやって見つけるかという根本的な問題です。研究の方法をいくら教えても、自分が「なぜ?」「どうして?」と心から思える問いがなければ、研究は動き出しません。自由研究が「やらされる宿題」で終わってしまうのは、まさにこの「興味を見つける」段階がすっぽりと抜け落ちているからではないでしょうか。


しかし、多くの保護者が感じるのは、「興味を持たせることはできても、持続させることはほぼ不可能」 という現実です。

確かに、きっかけは作れます。YouTubeで面白い科学実験を見せたり、自然観察に連れて行ったり、図鑑を買ってあげたり。子どもが「わあ!」と目を輝かせる瞬間は、親としても嬉しいものです。しかし、その一瞬の輝きが翌日には別のゲームや動画に移り、研究は「やらなかったこと」になる。これが正直なところではないでしょうか。

 

 

そして、もしその興味を親が「続けなさい」と強制して、結果として研究をやり遂げた子どもが、あのニュースになるような研究キッズになった例は、おそらく存在しません。ニュースで取り上げられる子どもたちは、誰かに言われてやったのではなく、自分自身の内側から湧き上がる興味を持ち、それを自分のペースで続けた結果として、発見や気づきにたどり着いています。

 

続きは明日掲載します。