今日は「2浪、3浪は異常。というのが世界的な認識なのでは?」の話しです。
まず、数字を見てみましょう。2026年度(令和8年度)の大学入学共通テストにおいて、2浪生(前々年度卒業者)の志願者数が前年比1.4倍の12,516人に達したことが報告されています。また、既卒生(浪人生)全体の志願者数は7万人を超え、前年比で6,000人以上の増加となっています。全国的には、受験生の約20%、すなわち5人に1人が浪人生という計算になります。
現在、複数回の浪人は決して稀なケースではなく、むしろは確実に増加している現象なのです。
日本では、2浪、3浪して大学に入ってしまえば、それが「些細なこと」として誰も気に留めなくなります。確かに、入学してしまえば経歴の一部に過ぎません。しかし、その3年間があまりにも特殊であること、そして本当に本人が精神的な「本人の「普通」」を保てているのかという疑問は、常に付きまといます。
「3浪しないと希望の大学に入れないから仕方がない」そう言われることもあります。しかし、本来は浪人という時間の過ごし方そのものを変えるべきであり、そこを入試で評価する仕組みが必要なのではないでしょうか。現状の一般入試は、ほぼ100%を学力テストの結果で判断するため、何浪してもマイナス要素になりません。これこそが問題の本質です。
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多浪生の受験者数が年々増加している最大の理由は何か? 親による半強制ではないか、との指摘もあります。では、合格した後、親子関係はどう変わるのか。聞こえてくる声の多くは「あまり変化がない」というものです。では、不合格だった場合は? この問いに対するデータは存在しません。
不気味ですね。
膨大な時間と労力を注ぎ込み、精神的にも経済的にも大きな負荷をかけて挑んだ結果、合格しても親子関係は変わらず、不合格に至っては何のデータも残らない。この「ブラックボックス」化した多浪現象を、そろそろ社会全体で考え直す時期に来ているのではないでしょうか。
さて、話をまず浪人生活に戻していきましょう。
浪人というと、何をして過ごしていますか?
勉強ですね。
それでは、その浪人期間中に課外活動はされますか?
その答えが、浪人ということの異常さを語ります。
世界的にみて、浪人ってどうなの?あるの?
今回は、「浪人」は世界でどう見られているのか、そして海外でよく聞く「ギャップイヤー」 と何が違うのか、というお話をしたいと思います。
結論から言うと、「浪人」は世界を見渡しても特別な現象ではなく、多くの国に類似した文化があります。 しかし、その意味合いや捉え方は、国によって大きく異なります。
日本の「浪人」:リベンジのための一年
日本では、大学受験に失敗し、翌年再チャレンジする人を「浪人」と呼びます。この言葉は、元々「主を失った武士」を指す言葉でした。
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日本の浪人文化の特徴は、トップダウン式の「リベンジ」 であることです。
規模感:その数は決して少なくありません。2018年のデータでは、日本全国の大学新入生の約21% が浪人経験者でした。特に東大や早慶のような超難関大学では、浪人生の割合は3割から4割に達することもあります。
名称:1年目を「一浪」、2年目を「二浪」と呼び、大学在学中に再受験する人は「仮面浪人」とも呼ばれます。
本質:あくまで「不合格」という結果を受けての、やむを得ない選択であることが多いです。第一志望ではない大学には合格していることも多々ありますが、やはり目標の大学への進学を目指し、合格した大学に入学することなく、そのまま予備校通いか自宅で浪人生活を送ります。受験本番まで実質10か月程度です。
世界の「浪人」:多様な形の再挑戦
一方、海外では「浪人」という言葉ではありませんが、大学進学を1年遅らせたり、再挑戦する文化は存在します。
アメリカ:「浪人」はレアケース、代替ルートが充実
アメリカの大学受験では、浪人する生徒はほとんどいません。なぜなら、「不合格=終わり」ではない多様な進路があるからです。
次回に続きます。

