国際バカロレアの高校卒業相当のカリキュラムであるIBDPの最終結果がでてきました。この時期は、海外国内におけるインター校方式(8月始業・6月修業)の学校での結果です。

 

目標とした得点、プレディクテッドスコアの得点から乖離した結果がでた生徒もいることでしょう。親子で泣いてしまったということも。

 

さて、大学に入学する為に、どんどん前に進んで行きましょう。

あきらめませんよ。

なぜなら、その得点で十分大学に合格できるからです。

 

 

海外の大学の話しは今回はしません。今回は日本の大学の話しです。

 

この最終スコアによって、志望する大学への出願が現実的になるかどうかが左右されるため、生徒や保護者の皆様は一喜一憂されるのですが、忘れてはいけないこと、それは、得点が高い順に合格するのではないとうこと。これは事実です。

 

大学受験においてIBDPのスコアはどのように活用されるのでしょうか。少し説明してみましょう。

 

各大学が設定する「合格点」のルール


まず絶対に理解しておかなければならないのは、大学の学部(学科)ごとに、明確な「必達得点」が設定されているということです。

例えば、国内の大学を見てみると、東京大学のIB入試における進学者の平均スコアは40.8点、慶應義塾大学は38.6点、早稲田大学は38.2点というデータがあります。平均ですから、この得点より低くても合格しています。

 

 

もちろんこれはあくまで一例です。なぜなら、今は各地の国立大学でも多くの大学が国際バカロレア利用入試や、総合型入試の一部と称してIBDPの最終結果を利用できる大学学部学科があるからです。Aiに頼っていると見逃します。実際Aiでの検索結果以上に国際バカロレア利用入試は広がっています。必ず全ての大学の募集要項を読み込みましょう。

 

そこで、志望する大学・学部が求める基準点を正確に把握することが第一歩です。

 

 

そして肝心なのは、各大学が定めた必達得点を下回った場合、その時点で合格の可能性は完全に消えるということです。いわゆる「足切り」 の点数として機能するのがこの基準点です。しかし、この得点は年々上がっているのではなく、下げられている傾向にあります。

今年の受験傾向:スコア「だけ」では決まらない

ここで非常に重要なのが、「必達得点を超えていれば必ず合格できる」わけではないという点です。特に去年、おととしの入試では、この傾向が顕著に見られました。

かつては「高得点=合格」という図式が一部で信じられていましたが、現在では「基準点をクリアしていれば、あとは総合勝負」 というのが現実です。コロナ過のいろんな調整でいったんめちゃくちゃになりかけましたが、今は再度評価が高まり、「得点に関係なくIBDP卒業生はみんな獲得したい」という地方国立大学の入試担当教授の話しをよく聞きます。

 

 

この変化はもちろん大学側がIBDP卒業生で入学してきた学生たちのその後の成長を高く評価していることがあります。

近年、各大学は入学させたIBDP卒業生の大学での学業成績や人間性を細かく追跡しています。その結果、「入学時の最終スコアと、その後の大学での評価は必ずしも一致しない」という認識が広まりました。

特にここ数年は、特定の科目においてIBの外部採点結果とIBDPの最終結果の得点の乖離、実際の大学での学力・研究力・総合力の乖離が見られるケースが報告されており、大学側も「スコア=全て」ではないと理解するようになりました。同時に、卒業生全体のレベルが本当に高いと理解しています。

 

それは、英語ができるというような単純なことではなく、総合的な学習意欲や、積極性、また英語はもちろん、その他の言語やパソコンスキル、研究に取り組む姿勢や、科学系学科における本当に大学で必要な基礎知識など、大学が本当に求めているスキルがすでに備わっていると言われています。


そのため、大学は「足切り点を超えていれば、その学生の基礎的な学力は十分である」と判断し、その後の面接、志望理由書、課外活動などの総合的な評価に重きを置くようになっているのです。実際は、足切り点すら設定したくないのですが、他の入試の兼ね合いで絞った人数と必達得点の設定はしかたがないと聞きます。

 

 

特に、学科と志望理由と研究内容の一致が重要視されます。本当にその学問をやる気のある生徒を取りたいとうことですね。成績が良いから〇〇大学・学部という考えかたの生徒ではなくということです。

「ギリギリのスコア」でも合格できる理由
 

この流れは、スコアが基準点ギリギリの生徒にとっては大きなチャンスです。

大学は他の入試制度(一般入試や推薦入試など)とのバランスを考慮しながら、やむを得ず足切り点を設定せざるを得ません。しかし、IBDPの生徒の質が非常に高いことを知っているため、「基準点さえ超えていれば、あとはその生徒の人間性や適性、課外活動の内容(主に研究内容)をしっかり見極めたい」 という姿勢を強めています。

その結果、「例年よりも低いスコアで合格を勝ち取る生徒」が増えているのがおととしと去年の特徴と言えるでしょう。

 

 

合格のための秘訣とは

では、どうすれば人気大学や医学部医学科のような難関学科に合格できるのでしょうか。

もちろん、各大学・学部にはそれぞれの「秘訣」や「合格の条件」があります。

 

特に医学科は難関です。

 

まずは「自分のスコアが志望校の足切り点を超えているか」 を冷静に確認することです。そして、それを超えているのであれば、自信を持って次のステップに進んでください。

入試は遅くて12月や1月になります。まだまだ時間があるのです。この残された時間は、面接対策や志望理由書のブラッシュアップだけではなく、追加の自主研究などにも全力を注ぎましょう。IBDPで培った批判的思考力や探究心、国際的な視野は、必ず面接官に伝わるはずです。

スコアで尻込みせず、自分の人間性や適性を最大限にアピールする準備を整えましょう。

基準点を超えたあなたには、合格を勝ち取る十分なチャンスがあります。
 

8月に、国際バカロレア利用入試の第一弾がやってきます。日本の国立大学と私立大学でそれぞれ、受験書類の受付が始まります。その前段階として、オンラインでの申し込みが始まります。このオンラインの申し込み締め切りは、願書の締め切りより先にあります。オンラインの登録を忘れることなく、しっかり日程を整理しましょう。