「日本人のプレゼンが下手な理由」インター校では当たり前に学んでいること
 

あなたは、日本の会社の発表会やプレゼンを見たとき、「なんだか物足りない」「説得力が弱い」と感じたことはありませんか?

資料をただ読み上げるだけ。目線は下を向いたまま。大事なところで噛む。声の抑揚はなく、聴衆の反応を確認することもない。

 

終わった瞬間に「はい、お疲れ様でした」とてきとうな拍手が起こるけれど、何も心に残らない。しかも、スタイリッシュではないし、どちらかといえば、みだしなみも発表には不適切、髪型はぼさぼさ、歩く姿すら疲れきっている。

 

大企業の新製品、新しいポリシー、重要な宣伝関連。テレビの取材や雑誌の写真撮影。広報部がある大企業でも、その対応はいまいち。

これ、個人のスキル問題ではありません。日本の学校教育やそれに続く企業文化が「プレゼン能力」を軽視してきた結果です。

 

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インター校・IB校では「発表」が日常


インターナショナルスクールや国際バカロレア(IB)認定校、これらの学校では毎週のように生徒の誰かが発表・研究発表・プレゼンテーションをしています。全校生との前、クラスで、グループで、課外活動の中でというようにさまざまな機会があります。

理科の実験結果をクラスで発表する
個人研究をポスターセッションで行う
グループワークの成果をスライドにまとめて10分間のプレゼン
模擬国連やディベート大会でスピーチする


当たり前のように「人の前で自分の考えを伝える」訓練を積みます。しかも、ただ話せば良いのではありません。

アイコンタクト、声の大きさ、間の取り方、スライドのデザイン、聴衆に問いかける技法、これらすべてを「評価されるスキル」として教え、何度も練習し、フィードバックをもらうのです。

 

これが授業の中で、カリキュラムとして組み込まれています。

なぜ日本の会社の発表はああなるのか?
 

では、なぜ多くの日本のビジネス現場では、あんなにも「読むだけ・下を向くだけ・棒読み」の発表がまかり通っているのでしょうか?

理由は3つ考えられます。

 

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① 学校で「発表の仕方」を教わっていない
日本の小中高では、プレゼンテーションを「国語」や「総合学習」で軽く扱うことはあっても、体系的なスキルとして評価されることはほとんどありません。「発表=原稿を読むこと」という認識のまま大人になる人がほとんどです。

 

大学においても発表の機会は限られます。研究室で研究をしてそれを学会などでポスター発表する学生は少数です。

② 失敗を極端に恐れる文化
日本の企業文化では、「間違える」「想定外の質問が来る」ことを極度に嫌います。そのためにリスクを避け安全な「原稿棒読み」 に逃げます。笑顔でアイコンタクトしようものなら「軽すぎる」と評価される風土すらあります。

③ 「伝える」より「資料を提出する」が目的化している
多くの日本企業では、プレゼン自体が「意思決定の場」ではなく、「報告の場」になっています。事前に資料を配り、それを読めば全てが伝わる。登壇者はただの「読み上げロボット」。これでは練習するモチベーションも湧きません。

インター校の「発表」は何が違うのか?


インター校やIB校で重視されるプレゼンとは、「聴衆を動かすこと」です。

聞き手が退屈していないか?
自分の主張は明確に伝わっているか?
質問に対してその場で考えて答えられるか?


これらは全て練習とフィードバックの繰り返しでしか身につきません。一度や二度の「発表ごっこ」では絶対に育たないスキルです。

そして、こうした経験を小中高から積んでいる子どもは、大人になったとき、何の違和感もなくアイコンタクトをとり、原稿なしで自分の言葉を話し、聴衆を巻き込むことができるのです。

 

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変わるべきは個人ではなく「システム」

もちろん、「日本人個人、学校の先生が悪い」と言いたいわけではありません。むしろ、そういう発表を「問題ない」としている組織・教育が悪いのです。

しかし、グローバルな場では話は別です。国際的な会議や共同プロジェクトでは、「伝える力」がそのまま「信頼」や「成果」に直結します。読み上げ原稿では、すぐに「この人は話せない」とレッテルを貼られます。

親として、指導者としてできること
 

もしあなたが子どもを持つ親や教育に関わる立場なら、「発表のスキル」を教科と同じくらい大切に扱うことをおすすめします。

「何を言ったか」だけでなく「どう伝えたか」も評価する
原稿を見ないで話す練習を日常的に取り入れる
失敗を恐れずに、人の前で話す機会をたくさん作る


これは決して難しいことではありません。インター校の子どもたちがやっていることは、「習慣化された練習」 に過ぎないのですから。

インター校やIB校では、プレゼンは「おまけ」ではなく「核心的な学び」です。

そして、それは受験につながります。

今後の大学入試までの各学校の受験においては、面接がキーになります。面接対応力は事前に練習しただけでは足りません。

学校で普段から人前で話す、プレゼンする練習は、面接において突然想定外の質問があった時にもいかされます。

日本の教育や企業文化がそうではないことなのは残念な現実ですが、家庭レベルではいつでも変われます。ちょっとだけ気に留めてみてください。