連載「海外へ英語留学・インター校留学の落とし穴」失敗例と成功のために
の第2話です。
「教育移住・インター留学で英語がペラペラになる?」
いや、それが落とし穴です(実例付き)
【なぜ思ったようにいかなかった? 3つの大きな理由】
の続きです。
これらの例に共通するのは、親の「外国にいけば、インター校に入学すれば英語はある程度自然に上達する」という過度な楽観です。
理由1:インターナショナルスクールでも、英語は「自然に」身につかない
インターに入学したからといって、放っておいて英語がペラペラになる子は本当にごく一部の生徒です。それこそ、語学の才能がある生徒と言えます。通常ほとんどの日本人生徒はアカデミックな英語力は伸び悩みます。
入学後すぐに放課後は英語・英会話を塾で学ぶか、自宅でオンライン家庭教師により徹底的に英語を学ぶ必要があります。
理由2:日本語の学習ストップ = 帰国後の進路崩壊
多くの親が見落としているのは、子どもが海外にいる間に、日本の同級生が着実に学力を積み上げているという事実です。算数・数学は積み上げ科目。1年でも空白ができれば、取り戻すのは極めて困難です。帰国生入試でも、英語よりも国語や数学で落ちるケースが大半です。
海外に行く場合、日本のカリキュラム維持をはかるのであれば、日本にいる同級生たちの倍の時間をかけて英語の勉強と日本語での勉強を行うことが必要です。そもそも習慣的に勉強時間の長い子どもには対応可能ですが、あまり自宅で勉強をしてこなかった子どもには大きな負担となります。海外生活、転校と非常に困難な時期にかなりの勉強をすることは非常に難しいことです。
理由3:中途半端な期間(1〜3年)が最も危険
1年未満(実質10カ月まで)なら日本の学習の遅れはまだリカバリー可能です。
2年以上なら、現地に根ざした選択(現地大学や帰国生専用コースなど)を真剣に考えましょう。
1〜3年間という期間は、「日本の学習から取り残され、かつ現地でも良い成績がとれないになれない」というパターンに陥りやすいです。
【もう一度想定を考え直して、インター校の放課後や休日のプランを考えること】
「子どもをインター校に入れれば英語ができるようになる」
「留学すれば将来の選択肢が広がる」
これらの幻想に振り回されて、後悔している家庭が増えています。
教育移住や単身留学は、決して「環境を整えればOK」という話ではありません。子どもの性格、学習習慣、日本語と英語の両方を維持する具体的なプランがなければ、むしろ子どもの将来を壊すことになりかねません。
紹介した「ケース3」のジュンさんは日本の大学に入学できましたから、大学卒業をすれば学歴も大卒です。想定した大学ではなくても、十分な結果と言えます。
この5名と同じような話はいくらでもありますが、なかなか実情を聞く機会はないと思います。皆さん、親が失敗したと感じたことは話すことを避けますから、ブログやnoteでも読める記事が限られています。
今回はあえて「失敗例」として5つの例をお伝えしましたが、そのまま日本で進学し続けていたとして必ずしも思うように進級していったかは分かりません。
しかし、もちろん海外インター校や海外国際バカロレア校留学に大成功しているケースもあります。特に発信の多い駐在帯同家庭からは受験における成功例も多く聞きます。しかし、それは駐在という断れない海外への出発ですから、実際の生活や想定も大きく異なります。
次回からの記事の趣旨は「英語も日本語も維持して、インター校留学を成功させる方法」です。あくまでも、成功する方法を主に書いていきます。駐在における転校留学とは多少ことなりますが、駐在が予定されている家庭であれば同様に参考になります。
また最後に、駐在員帯同家族(駐在ではない現地雇用などのケースも)の成功例を書いていきます。理想的と感じる方もいらっしゃいますが、会社の駐在からの親子帯同における留学でも、自主的な留学でも、子どもにとっては基本的に同じことです。成功例をマネするのではなく、それらを参考にしつつ、自分たちのスタイルや子どものできるできないことを考えてあげながら、留学プランを組み立てることが重要です。
それでは引き続き次の内容を1つづつ、分かりやすく具体的なノウハウを説明していきます。
・留学成功の秘訣は、短期間の留学
・事前に必要な経験
・日本人コミュニティとの距離の取り方
・オンライン家庭教師と日系塾の活用法
・親子での留学先と留学中の学習計画の立て方
・「帰国後」を見据えた科目選択
次回、「留学成功の秘訣は、短期間の留学」インター校留学であれば、最初は短期間にすべき理由
は引き続き近日中に掲載します。

