小学生の「やる気」を少しだけ引き出す10の実践ポイント


〜「スイッチ」はなくても、今日からできる小さな工夫〜


「やる気」は、ある日突然湧いてくるものではなく、ましてや簡単に「スイッチ」が入るものでもありません。むしろ一度やる気が途切れたら、次に再スタートするのは前回以上に難しいもの。それでも、日々の小さな工夫で、子どもの心にそっと寄り添うことはできます。ここでは、家庭で今日から試せる10のポイントをご紹介します。

1. 「やる気」を求めない
「やる気があるから勉強する」のではなく、「まず5分だけ始めてみる」という行動を優先させましょう。やる気は結果として後からついてくることが多いものです。

 

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2. 環境を「整える」だけで、ハードルを下げる
勉強を始める前に、机の上を片付ける、筆記用具を出すだけでもスタートの心理的負担が軽くなります。環境づくりは親が手伝える数少ないサポートです。

3. 「ごほうび」より「小さな達成感
終わった後のごほうびより、「今日はここまでできた」という見える形での達成感を作りましょう。終わった項目にチェックを入れるだけでも、子どもは「できた」と実感できます。もちろんごほうびも有効的です。

4. 親も同じ時間、何かを始める
子どもが勉強する間、親も読書や事務作業など「何かをする」姿を見せることで、「自分だけがやらされている」という意識を和らげます。親がめんどうなことは、子どもにもめんどうです。親が一緒に何かをチャレンジする姿勢が重要。

 

 

5. 「タイマー」で区切りをつける
15分や20分など短い時間で区切り、タイマーが鳴ったら一度休憩を。短いスパンで集中と休憩を繰り返すことで、長時間の持続が難しい年齢でも取り組みやすくなります。

6. 選択肢を与える
「何をやるか」ではなく、「どちらからやるか」を選ばせましょう。「漢語か算数を先にやる?」という小さな選択が、主体性を育みます。とにかくやらせます。

7. できなかったことに目を向けず、できたことを認める
「ここができていない」より、「この部分はきれいに書けたね」と、小さな成功に光を当てることで、次への意欲を育てます。

 

 

8. 勉強の「先」にあるものを感じさせる
「この計算ができると、おこづかいの計算が自分でできるようになるよ」など、実生活と結びつけた言葉がけを。ただし、大きな夢ではなく、具体的で身近な例が効果的です。

9. 休憩中は完全に切り替える
休憩時間は勉強のことを忘れ、好きなことを思い切りさせましょう。ダラダラと続けるより、オンオフをはっきりさせることで、次への切り替えが少しだけ楽になります。休憩時間のほうが長くてもいかまいません。時間を決めてその間は休憩時間。

10. 「また明日」で終わらせない工夫を
今日の勉強が終わったら、明日のスタートを少しだけ楽にする準備を。例えば、明日やる問題集のページを開いて置く、明日使うプリントを机の上に用意するだけでも、翌日の「始めの一歩」のハードルが下がります。

 

 

おわりに:やる気は「育てる」もの

「やる気がない」と感じるとき、それは子どもがわがままなのではなく、スタートや継続の「仕方」が見えていないだけかもしれません。これらのポイントは、魔法のように即効性があるものではありません。むしろ、毎日少しずつ試し、合うものと合わないものを見極めながら、お子さんに合わせた「続け方」を見つけていくプロセスそのものが大切です。

やる気が一度途切れても、また明日、小さな一歩から。完璧を目指さず、まずは10のうちの1つから、今日から始めてみてください。