日本の学校教育のアクティブラーニングは転換期?

 

アクティブラーニングは「古い」のか?

まず、「古い」と言われる背景を整理しましょう。

· 形骸化の問題: アクティブラーニングという言葉だけが一人歩きし、「グループワークや発表をすればアクティブラーニング」という表面的な理解で終わっているケースが少なくありません。


· 手段の目的化: 対話や活動そのものが目的化し、「何を学び、どのような力を身につけるのか」という本質的な学びの質が伴わないことが問題視されています。


· 教師の負担: 準備や進行、評価に多大な労力が必要であり、教師の負担が増大している面もあります。

 

 

そもそも、教師がどんな教育のことをアクティブラーニングと呼ぶのかを勉強すらしていない、つまり教える側のアップデートがきちんと行えていないことがあります。さらには、教師を研修などで教える立場の人が、そのプロジェクトをマネージメントできていないとも揶揄されています。

つまり、アクティブラーニングの理念そのものが古いのではなく、その実施方法や解釈に課題が浮き彫りになった段階と言えます。


次の時代の教育方法(進化形)として検討されているもの

アクティブラーニングの課題を乗り越え、より深い学びを実現するために、以下のような手法や概念が注目され、実践され始めています。

1. 主体性と社会との接続を重視するアプローチ

プロジェクト型学習(PBL: Project-Based Learning)の深化
  · 従来のPBLをさらに発展させ、単なる学校内の課題解決ではなく、地域や社会のリアルな問題に取り組む「社会貢献プロジェクト」や「起業家教育(アントレプレナーシップ教育)」との融合が進んでいます。
  · SDGsをテーマにしたプロジェクトはその典型例です。


パフォーマンス評価(Performance Assessment)
  · テストの点数だけではなく、プレゼンテーション、作品制作、ポートフォリオなど、生徒が学んだ過程や成果を多面的に評価する方法です。アクティブラーニングの成果を適切に測るための評価方法として不可欠です。

 

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2. テクノロジーを駆使した個別最適化と創造性の育成

EdTechを活用した個別最適化学習
  · AIドリルやアダプティブラーニングシステムを用いて、一人ひとりの習熟度やペースに合わせた学びを提供します。これにより、知識の定着部分は効率化し、教師は対話や思考を深める活動(=本質的なアクティブラーニング)に集中する時間を確保できます。

STEAM教育
  · Science(科学), Technology(技術), Engineering(工学), Arts(芸術・リベラルアーツ), Mathematics(数学)の頭文字を取った教育概念です。
  · 「Arts」が加わることで、単なる理工系教育ではなく、創造性(クリエイティビティ)やデザイン思考、美的感覚を統合した問題解決力を育成することを目指します。プログラミングとアートを組み合わせた制作活動などが例です。

3. 学びの空間と協働の在り方の革新

探究型学習(Inquiry-Based Learning)
  · 教師が一方的に問いを与えるのではなく、生徒自身が問いを立て、仮説を立て、調べ、議論し、表現するという一連のプロセスを重視します。アクティブラーニングの核心を「探究」に置くことで、より深い学びを実現します。
 

協調学習(Collaborative Learning)
  · 単なる「グループワーク」から一歩進み、メンバー同士が互いに教え合い、刺激し合い、相乗効果(シナジー) を生み出すことで、個人では到達できないような理解や成果を目指す学習形態です。役割分担や相互評価の仕組みが重要になります。

 

 

文部科学省の動向: 「社会に開かれた教育課程」

国の方針も、これらの流れを後押ししています。「主体的・対話的で深い学び」(アクティブラーニングの理念)は依然として重要視されつつも、それをよりリアルな社会と結びつける方向へ進化しています。

· 「カリキュラム・マネジメント」 の充実:各学校が地域のリソース(人材・施設・企業など)を活用し、特色ある教育課程を編成することが求められています。

· 「高等学校基礎学力テスト(仮称)」「大学入学共通テスト」 でも、知識・技能に加え、思考力・判断力・表現力を評価する問題が導入されています。これが学校教育の方法を変える大きな要因となっています。

 

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まとめ

日本の学校教育は、「形骸化したアクティブラーニング」から、「テクノロジーとリアルな社会課題を結びつけた、より深い探究と創造の学び」へと進化しようとしている段階です。

次のキーワードは、

· 個別最適化 × 協働学習
· STEAM教育・プログラミング思考
· プロジェクト型学習(PBL)・探究
· 社会との連携(SDGs, 地域貢献)
· パフォーマンス評価


と言えるでしょう。これらは独立したものではなく、相互に組み合わさりながら、これからの教育を形作っていくと考えられます。