「中途半端」の先にあるもの~海外インター校からの帰国受験~


2年半という「ちょうど中途半端」な留学
小学生のころはクラスの中で成績が良いほうだった。父の駐在に伴い、中学1年の夏休みから約2年半の間、アジアのインターナショナルスクールに通った。現地ではESL(English as an Second Language)クラスから始め、なんとかメインストリームの授業についていけるようになった頃には、もう帰国が迫っていた。高校受験して、日本の高校に入学するために、父親の駐在期間を残して母親と一緒に先行帰国。

 

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「たった2年ちょっとじゃ、英語もネイティブレベルにはならない。日本の勉強だって塾でしてきたけど、明らかに進学校のそれとは遅れがある。なんていうか…全てが中途半端な気がする」

帰国直前、アプリを使って日本の中学1年生時代の友人にそうこぼした。自分がどこに所属しているのか、わからなくなっていた。

帰国生入試という現実
高校受験のタイミングで帰国。いわゆる「帰国子女」として、英語試験が優遇される帰国生入試枠で受験した。偏差値的には中堅の高校に合格できたものの、どこか腑に落ちない気持ちが残った。

「英語ができる帰国子女」というレッテルを貼られながらも、自分では「中途半端な英語力」しかないことを痛感していた。インター校では英語へた日本人とのコミュニティに閉じこもりがちで、ネイティブのように流暢に話せるわけではなかった。

 

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高校入学後、その「中途半端感」はさらに強まった。周りからは「英語がペラペラで羨ましい」と言われるが、内心では「この程度の英語力なんて、これから真剣に勉強する人の方がすぐに追い越せる」と思っていた。そもそも、英語の勉強は嫌いだった。トラウマのようなもの。

転機~「中途半端」を強みに変える道~
高1の秋、進路相談で担任の先生にこう言われた。

「成績はあまりよくない。でもあなたの経験は中途半端じゃない。むしろ、多様な環境を経験し、外国で苦労したからこそ見えているものがあるはずだ。帰国生としての経験を大学入試の総合型選抜で活かしてみてはどうか?」

その言葉をきっかけに、自分がインターナショナルスクールで経験した多文化の中で生きることや、言語習得のプロセスについて深く考察するようになった。これらを大学での学びにつなげたいと思うようになった。

新たな目標~英語力を武器に、しかし英語だけではない道へ~
今、私はこう考えている。

 

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高校2年からは、中途半端だと思っていた英語力をさらに伸ばし実用的なレベルまで高める。同時に、海外経験で得た視点を、小論文や面接でしっかり伝えられるようにする。今からできる課外活動を探して、それを好きになる。

総合型選抜では、中途半端な経験だって問題ないしそれを語れる。完全なバイリンガルではないからこそ、言語習得の難しさやつらさと同時に、ちょっとしたおもしろさがあることを理解している。異文化の中で浮いていたからこそ、多様性の本当の意味を考えてきた。

「中途半端」だと思っていた自分の経験が、実はまわりとは違うと気づいた。英語がめちゃくちゃ上手な帰国子女の友達とは違う。だから意味がある。だからできることがある。自分は英語がいまいちだから日本での勉強もいまいちだって思っていたけど、帰国してから勉強していないからだけ。やる気が起きなかったのは親や英語のせいにして自分の目標を作らなかったから。言い訳して満足しようとしていただけだったのかも。自分に興味ないことを理解できてくると、興味あることが持ち上がってきた。興味あることをもっと深めていこう。

 

それから2年が過ぎた。

どんどんやりたいことが増えていき、受験前の今は時間が足りなくて困っている。

 

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読んでくれているあなたへ
もし今、自分を「中途半端な帰国子女」だと思っているなら、それはきっと、もっと大きな何かへの途中なのだと思う。全てを完璧にこなせる人なんていない。むしろ、いろんな世界を少しずつ知っているからこそ、できることがある。

私はこれから、自分の「中途半端」を武器に、総合型選抜に挑戦する。同じように悩んでいる誰かが、この記事を読んで少しでも勇気を持ってくれればと思う。

だって、中途半端な経験の積み重ねが、私たちをユニークな存在にするのだから。