10月は教育の転換期:世界が認める国際バカロレア校の挑戦
 

秋風が心地よい10月。日本の学校では定期テストの季節ですが、世界のインターナショナルスクールとIB校では、一味違う学びの風景が広がっています。

10月:IB校では探究の秋が本格化


国際バカロレア(IB)校では、10月が重要な学びの転換期となります。特に、ディプロマプログラム(DP) を履修する高校生たちは、Extended Essay(EE) の本格的な研究に取り組み始める時期です。

EEとは、生徒が自ら設定した研究課題について約4,000語の論文を執筆するIBプログラムの核となる要素。10月までにテーマ設定と研究計画を完成させ、11月から本格的な調査・執筆に入るのが一般的です。

「あるIB校では、『日本の伝統工藝と持続可能な開発目標(SDGs)の関係性』を研究テーマに選んだ生徒が、地元の工房へのインタビューを開始しています」

 

 

世界中で同時進行する学びのサイクル

10月インターナショナルスクールでも重要な節目です。年度初めの8月から続いてきた第1タームが中盤に差し掛かり、学習の深化と振り返りが活発に行われる時期です。

「シンガポールのインターナショナルスクールでは、10月半ばに第1学期の中間評価が発表されます。これは単なる成績評価ではなく、生徒の成長を多角的に測るルーブリック評価が特徴です」

多様な文化を理解する10月の行事


インターナショナルスクールならではの特色として、10月には多様な文化的行事が開催されます。

ハロウィーンを活用した異文化理解授業

ドイツ・ミュンヘンのインターナショナルスクールでは Oktoberfest を題材にした文化比較プロジェクト

カナダのIB校では感謝祭(Thanksgiving)を通じた先住民文化の学習

 

 

これらの行事は単なるイベントではなく、国際理解や自国の文化を深める教育的機会として位置づけられています。

保護者参加型の教育プログラム


10月は多くのインターナショナルスクールで保護者向け説明会が集中的に開催される時期です。

「香港のインターナショナルスクールでは、10月に『IB保護者ワークショップ』を開催。子どもたちがどのような学び方をしているのか、実際の授業を体験してもらうプログラムが人気です」

進路決定の重要な節目
 

北米やヨーロッパの大学に出願を考えているIB生にとって、10月は重要な時期です。

IB予想スコアの確定

推薦状の依頼

出願書類の準備開始

 

 

「ある東京のIB校では、進路指導担当のカウンセラーが10月から個別面談を強化。生徒一人ひとりの希望に合わせた出願戦略を立て始めます」

秋の訪れを感じさせる学びの場


10月のインターナショナルスクールでは、教室を飛び出した学びも盛んになります。

「アメリカのインターナショナルスクールでは、紅葉の季節を利用して環境科学の野外調査が行われます。落葉樹の生態調査を通じて、気候変動について考える実践的な学びの場となっています」

次のステップへ


10月は、1年の後半戦に向けて学習のペースを確立する重要な時期です。インターナショナルスクールとIB校では、単なる知識の習得ではなく、自ら学び、考え、行動する力を育む教育が実践されています。