チック症とトゥレット症候群の話しの続き
ちょうどチック・トゥレットのまとめを書いている時に、SNSやYoutubeで大きく話題になりましたね。
チックには、音声チックという口や鼻から音声を発するものと、運動チックと呼ばれる突発的な動作のものがあります。
音声は、「ンっ」と咳払いのような音、咳、唸り声や、甲高い声、ヒーとかキャーのような悲鳴や、鼻を鳴らす音など。
動作は、顔や首、肩などを動かしたり、強いまばたきやまばたきの回数が異常に多いとか、顔をしかめたり、首振りを上下や左右に振ったり、鶏のように前に出したり後ろに反ったり、異常にうなずいたり、口や顔の一部をゆがめるなど。
さて、今日はトゥレット(トゥレット症候群)の話しです。
トゥレット症候群とは、この動作と音声のチックが両方とも1年以上続く症状です。つまり慢性的にいろいろなチックが現れます。治ったと思ってもすぐに違う症状になったり。
症状がひどい人の場合は、制御できずに突発的にチックがでます。
症状が軽い人の場合は、多少制御できたりします。
つまり、チックを我慢できることがあること。それは長時間ではありません。
つまり、エレベーターの中などで1分程度我慢していても、エレベーターから降りたら我慢できなくなってチックがでてしまう。
さらに我慢するには、制御するためのコツがわかる必要があることも。そのコツをつかむまでの努力や苦しみはなかなかのものです。
そして、この動作と音声が合わさっているトゥレット症候群の場合は、非常に生活しづらい状態です。
おそらく40歳以上の人で、通常の生活に支障が出るほどではないトゥレットによる通院を経験したことがある人は非常に稀です。
親からは単なる悪い癖とみなされていたはずです。
私が高校生のころ、そんな症候群のことは一切知らなかったため、その症状に対する逃げ場がなかったことを思い出します。
最近ではこれらの理解がひろがっていますね。
しかし、これは治る・治すことのできる症状(病気)ではありません。
治るとうたう民間治療方法はだまされる恐れがあり危険です。
治る、治すではなく、おさえること、目立たなくすることが重要です。
そんな方法を、手順をおって、細かく説明してあります。
同時に理解しにくい親へのいくつもの説明を加えてあります。
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