チックとトゥレットの話し

 

今回は、勉強や国際バカロレア、インター校や海外生活などとは関係がないようで、じつはどこでもどんな学校でも子供たちに関係のある話しです。

 

勉強にも影響してきます。

 

それがチックとトゥレットです。
 

チック症はおそらくほぼ皆さんがご存知なことだと思います。
 

症状は様々ですが、音声チックという音声を発するものと、運動チックと呼ばれる動作のものがあります。


音声は、「ンっ」と咳払いのような音、咳、唸り声や、甲高い声、ヒーとかキャーのような悲鳴や、鼻を鳴らす音など。


動作は、顔や首、肩などを動かしたり、強いまばたきやまばたきの回数が異常に多いとか、顔をしかめたり、首振りを上下や左右に振ったり、鶏のように前に出したり後ろに反ったり、異常にうなずいたり、口や顔の一部をゆがめるなど。
 

さらには手首などに跡をつけてしまう自傷行為もその一種に含まれるでしょう。つまり、道具や物を使う動作チックもあります。
 

上半身だけではなく、腕を使う動きや、足なども。貧乏ゆすりも一種のチックです。

さらには、自分で自分をつねったり、爪や指先をいじったり、体を叩いたり。

 

 

チックは単純なチックと複雑なチックがあると言われますが、これは医学的な表現だと思います。
 

複雑チックとは、動作が複数重なる動きや、同時に2箇所を動かしているようなイメージでしょうか。
 

つまり単純な繰り返しではなく、ちょっと複雑な動きだという感じです。強度の自閉症の子供を想像すると想像しやすいのかもしれませんね。
 

また、複雑音声チックは、無意味な言語で声に出したり、反復したり、汚言といわれる一般的に人前で声に出すべきではない言葉をはっしてしまうとかがあります。
 

また、触ってはいけないものを触ってしまう、わざと何かを壊してしまう、決めた回数だけ行動・行為を繰り返さなければ気が済まない、ちょうどぴったりした感じがするまで音を出したり動かしたりするといったような強迫的行動もあります。

携帯電話を机に置くときに、机の角に合わせるなどという動きも見られます。
 

特に小学生から高校生までに多く見られるようです。
 

強いストレスをきっかけに始まったり、逆に終わったりということもあります。

 

環境の変化で始まったり、逆に終わったり。
 

高校生から大学生になるころに、また大学生から社会人になる程度の年齢でかなり多くの人は自然に収まっていったり、何度も何度もおこなっていたチックの回数がかなり減少したり、さらには複数のチックを同時に行なっていたのが1つか2つだけになったりと変化していきます。

また、一旦収まっていても、何かの拍子で数ヶ月から数年の間再発したり、大人になってからも同様に他の種類のチックを始めたりすることがあります。
 

最近では、コロナに感染した後で咳が長く続いた後、咳チックの症状になってしまった後でも、それをチックと認識しない、認識できない人も多いようです。

 

 

これは、実際に喉へ違和感を感じてしまうということから起こります。
 

つまり、咳チックとは、実際に我慢できないほどの喉の違和感を感じて、咳払いや咳をしているということです。

 

また、首を動かしたりするチックでも、動かすのは、そこを動かさないと違和感が生じてしまうからです。
 

チックが単なる「癖」とは違うのは、それをしないとどうしても何かがおかしい、違和感が強いということがあるかどうかです。
 

癖というものも多くの場合はチックの一種であるとも言えます。
 

引き続き、日にちはとびとびになりますが、このチックとトゥレットに関しても話していきます。

 

なぜこの話しをするのか?

 

私は克服したとまではいきませんが、高校卒業以降ではその後あまり問題になるほどの症状もなくなりました。その一例の提示は、今お困りの子供や親に少しでも役立つかもしれないからです。

👇がその方法です