インター校へ通って、ペラペラになった後の文法は?
インター校に通っていると、たしかにある時点でかなり英語はなじんできて、一般的に言うペラペラになります。
でも、ここで要注意です。
親がネイティブ並みではなければ分かりにくいですが、ペラペラに聞こえても、薄っぺらなことが多いです。
つまり、語彙力、表現力が足りません。
圧倒的に単語力が不足していること。
発音と、簡単なセンテンスが良く聞こえ、ペラペラと次々に話せるから、ペラペラと聞こえること。
でも、いったんインター校のEnglish(つまり国語の授業のようなもの)で作文などの文章を書くとそれが分かります。
まず、話し言葉と書き言葉の違い。
形容詞や副詞など、表現をする文章力が足りないこと。
違和感のある単語の使い方など。
親がそれを理解するのは大変ですが、先生は理解します。
つまり、添削結果がよろしくなく、普段からテストや課題の得点が低いです。
通常はその担当の先生が英語力に関してコメントしてくれたりするので、それが親にも理解できます。
アドバイスを求めると「もっと本を読んで」という抽象的なアドバイスをくれたりします。
さて、ここからが悩みどころです。
せっかくの海外生活。インター校生活。さらに、子供は英語が上達してきた。
でもまだ足りない。成績にもそれが出ている。
もちろん、英語強化の塾に通うことで、書いたりする宿題対策はできます。
しかし、根本的な解決ではありません。試験・受験対策だけになってしまいます
やはり、よく言われる読書は良い結果がでてきますが、それを実感するには約2年かかります。
プライマリーでのおススメ勉強方法として、雑誌やニュースなどの記事の書き写しを勧めています。
これは、親がある程度適切な文章を探す必要がありますが、子供の興味にそった内容の雑誌や記事を読めることもメリットです。
読んで、書き写して。
👇のような雑誌がおススメですが、興味や年齢に合わせて雑誌や記事を選択しましょう。
古い雑誌や図書館で借りてもよいでしょう。
1日、1ページの記事の中の興味ありそうな文章をたった3,4行書き写すだけで良いです。
図書館の雑誌であれば子供の興味ありそうな箇所を1ページコピーをとって、〇でかこってあげて、そこを書き写し、分からない単語は英英辞書で調べること。
ファッション誌、料理雑誌、ティーン向け雑誌でも構いません。その中のスラングの無いしっかりとした内容のページを選びましょう。
このような努力の結果、十分にEnglishの教科の成績もよくなっているのであれば、間違いない状態です。
最初に言ったような会話だけがペラペラの状態ではまだ文法の力も弱く、英語資格試験では良い成績が得られないことが多いです。
それから勉強して2年程度たったころには、自然に無対策で英検1級がとれるようになってきます。
それが一般的な海外生活、インター校生活での英語力の流れです。
👇インター校の選び方から面接突破までのまとめ。絶対合格します。
もちろん、帰国子女入試や日本帰国後のトップ校進学などを狙っている子供の場合は、ほぼ毎日塾でかなりの勉強をします。英検などの対策学習も行うことで、実力以上の得点・級数が取れたりはします。
そうではない子供の話しです。
さらに、ここまで順調にいかないことも多くあります。
子供がどういう環境で、何歳で、どんな国のどんな学校に入学したかなど、いろいろな要素によって英語の上達具合は変わってきます。
もしセカンダリー・ハイスクールを最後までインター校で終えるのであれば、特別急いで対策をする必要はありませんが、英語力をネイティブにまで持っていければ、他の学習もはかどるので、大学受験の対策にはまず英語力。つまり、読書から始めることが重要です。