国際バカロレア校のサイエンスの授業実況

 

国際バカロレアのサイエンスでなにをするのか。

 

国際バカロレア校に入学を考えている方や、実際に入学してもまだ分からない状態であれば、おそらく皆さん興味あるところです。

教科書を読んで覚えるだけ?

 

それでは国際バカロレアがここまで評価されるにはいたりません。

 

今のインター校の主流は国際バカロレアプログラムです。

 

実際の授業を数回続けて見学できれば分かりますが、そんなことはできませんね。

 

簡単に説明するだけなら、よくある「国際バカロレアってなに?」記事になってしまいます。そして、それでは理解できませんね。

だから今回はちょっとだけ詳しく書いてみます。

以前にも書いたのですが、その反響もあったので、再度。

 

 

まず、サイエンスの教科では、理論や仕組みをしっかりと説明され学びます。

 

ここまでは普通に日本の学校と同じです。記憶するべきこともあり、座学というところです。しかし、それは授業の半分程度で、すぐに実践と言いましょうか、実験がはじまります。実験と言っても、まずは基礎です。

 

器具の使い方から、かたずけ、掃除の仕方。

 

取り扱いには危険品もあり、PPE(個人保護具)をつけます。

特に、顔は注意ですから、保護メガネはかならず。

 

もちろん、何かあったときのパニックシャワー。つまり全身洗浄用のシャワーまで説明されますよ。
 

生徒にとって楽しいところはこの実験ですね。実験があるから記憶もはかどります。

 

次に、課題がでます。

課題においてはまず仮説を立て、それを実験で証明し、さらにその結果からなにが分かるかを考えるところから始まります。

 

通常生徒3,4人のグループで行っていきます。つまり科学の実験台は4人が使える程度の設計になっていますね。

その仮説を立てる際には、次のポイントを注意する必要があります。

仮説は可能な限り明確に
仮説はテスト可能なものであるべき
仮説を立てる際は、科学的な方法論に従う
 

さらに、それを試験する方法を考える

 

 

これだけ考えると、非常に難しい内容です。でも、ステップごとに授業が進むなかで、きちんとそれができてきます。

 

大学レベルと言われることですが、日本のSSH指定校でも行われます。

 

また、日本の普通の学校にも充実した設備があるところがあり、そのような学校では同じようなことをおこなうことができますが、先生次第とも言えます。

実験に関しては、次のようなことが重要です。
 
実験の計画と実行の準備
実験方法を検討しておく
実験を行う前に理論を考え、結果を予測する
 

さらには、

 

実験のデータを正確に収集し、実験結果を正確に記録する
実験の結果が仮説に一致するかどうかを分析する
 

もちろん、事故のないように、

 

実験において、安全な環境を確保する

 

つまり、目や手や皮膚、つま先などの保護が徹底されます

 

 

つま先まで考えられているところに注目です。

刃物を落とす可能性もありますから。
 
生徒の安全面は日本の実験の授業とくらべるとより一層徹底されていると思います。
 
それらをグループでまとめ提出します。


インターネットなどで調べた内容を利用している場合は、その出典元を記載します。
 
完全に大学に向かって突き進んでいる感じですよ。