両方です。

 

国際バカロレアの中学相当のカリキュラム、実際は小学相当のPYPの後からディプロマになる前のカリキュラムですが、これに関してあまりよい話しを聞かないようです。

 

つまり、勉強が不十分ではないか? という話しがあるようです。

 

実際、どんなカリキュラムでも勉強を十分させること、またその逆であまりさせないことは可能です。

 

理想はどんなものなのでしょうか?

 

日本人的な感覚、香港、韓国、シンガポール、いまはタイやベトナムなども加えていいようですが、その国の感覚でいえば、小学生から塾に通い、英語学習も行い、算数、STEMにも力を入れ、楽器を1つ選びその教室に通い、スポーツも行う。

 

ディプロマになるころには日本でいう偏差値のように、自分の子供の学力の物差しの中で、上位にいることが理想。

 

でも、本来の理想ではありません。

 

できれば、ディプロマまではある程度ゆっくりと学習して、好きなことを見つけ、それに熱中する時間をとってあげ、心身ともに高校生レベルになった時にまとめてディプロマプログラムの2年間で詰め込みながら、大学へ進学する準備をする。

 

大学へ進学しないなら、それまで熱中したこと、好きなことを職業にするための専門教育や実技的な実習に進む。

 

どちらかといえば、それが国際的な理想ではあります。

 

大学進学を考える場合と、大学進学を考えない場合を同じ道筋で話すことに無理があるという感じでしょう。

【HIS】旅行プログラム

 

小学生の時点で大学進学するかしないかを決めることは無理ですから、大学進学を目指した学習プランとなるのがわれわれの普通の考え方でしょう。

 

もし、小学生でそんな学習プランをとらなくても近所の中学に進むことができ、中学3年生ころになんとなく勉強を始める。大学進学の可能性を排除しないから近所の普通科の進学校とは呼ばれない高校に入学し、そこから大学進学を目指す。そんな場合でも学習意欲が十分にあり普通に国立大学へ希望の学科での入学ができるのであれば、小学生のころにはそんな詰め込みはいらなくなりませんか?

 

それは実際には不可能ですよね。

 

さて、MYPは、IB(International Baccalaureate)国際バカロレアプログラムの一部であり、11~16歳の生徒を対象とした教育プログラムです。

 

GCSE(General Certificate of Secondary Education)・IGCSE(International GCSE) は、イギリスなどの生徒が14〜16歳の時に受ける検定試験です。

 

「IB MYPは、生徒が実践的な学びの体験を行い、自分の能力を発展させ、文化的環境や世界全体を理解することを目的」としています。大きな言葉が羅列されます。理想形ですね。

 

一方で、GCSE/IGCSEは、基本的な学習内容を十分に理解し、その検定試験に合格することを目的としています。義務教育を修了する時のまとめの成績表みたいな感じですね。偏差値ではないですが、得点とそれに応じた成績・ランク付けがされるので一種の偏差値に近いです。子供の学習具合の目安と言えます。

 

 

 そのため、IB MYPとGCSEの両方を学校で提供することで複数のレベルで学習を実施することができます。

 

さらに、IB DPを取得しないケースを考えると、義務教育を終え、その次に進む準備がその検定試験の結果で左右されるということです。海外大手インター校では日本ではまだ導入されていないIB CPという選択をここで考えさせられます。

 

子供にとって選択肢の幅の広さ、その選択がどれも普通の選択であることは重要です。

 

もちろん、IGCSEなどの成績が悪ければ、IB DPでのHL科目の選択に影響します。つまり、本当に勉強したい科目をHLの選択としないとIB DPのHLの学習は厳しく、ディプロマ認定すら受けられない結果におちいってしまいます。

 

高校1年次の科目選択の時期にある程度の学習目安が客観的に明示されているのは学校側も親側にとっても、さらには本人にとっても便利です。

 

MYPプログラムでは、生徒の成績を改善する為の手段としてGCSE/IGCSEの受験を推奨しています。GCSEの試験は、学生が実践的な学習を行い、基本的な学習内容を十分に理解し、試験に合格すること(不合格者を出すことはできるだけ避けます)を目的としているため、学習能力を高めることができます。

 

👆これで安比校受かりました。

 

また、生徒が国際的に自分の成績を確認できる環境で勉強をすることを可能にするため、GCSEを推奨することで、生徒が世界各国の独自のカリキュラムや試験に合格し、進学できるようになるのを助けることも目的としています

 

理想は、現実との兼ね合いが大切です。

 

日本で国際バカロレアを一条校として行っている学校の場合は、日本の教育も取り入れていますから、国際バカロレアは教育カリキュラムではありますが、基本となるベースと考えることができます。

 

ただし、ディプロマプログラムは徹底的な学習カリキュラムです。ベースだけではなく、大学進学準備コースですし、実際の学習内容はトップ大学で本気で勉強している1、2年レベルです。

 

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