インター校ではちょっと変わった(と思える)課題があります。

しょっちゅう、あります。

 

日本暮らしの日本人にとってはちょっと変わっていると思えるものです。

たとえば、なにかの職業に関して、改善策を考えるということ。

 

もちろん、どちらかと言えば、すたれそうな職業や職種に関して考えていきます。

 

わかりやすいのは「本屋」ですが、実際はその国独特の職業・職種がでてきます。

 

例えば書店であれば「どうやったら本屋をもっとしっかり収入の得られる形態へ変えられるか」というような内容で課題に取り組みます。

 

難しそうですね。つまり、解決策が難しい。

ネガティブではない、ポジティブな内容の授業ですよ。

 

ビジネスな授業ですね。

ビジネスの要素ですが、ビジネスとう教科ではありません。

 

最近は高校生向けのビジネスコンペティションも多いので、その内容にも使えます。

 

👇英語の本。名作です。女の子向け。

Charlotte's Web: A Newbery Honor Award Winner

 

こういう課題は、1人1人で行うのではなく、3,4人のグループにわかれ、グループワークとして行われることが多いです。

 

このグループワーク、普段から成績のよいできる生徒にとっては、リーダーシップ教育の為と割り切るしかありません。

 

まったく協力しない生徒の分までも時間をかけて行い、そのために不満を感じながらちょっとしたストレスになります。

 

さて、このような課題は通常2,3週間かけてレポート形式でまとめたり、スライドで発表したりします。

 

プレゼンしたりもね。

 

つまり、会社で行うようなことが、デジタルを駆使して普通に行われます。

 

チーム内での調べ事も、それぞれパソコン、スマホ、チャットとグーグルドキュメントなどを共有して、どんどんレポートがうめられていきます。

 

宿題として持ち帰ることにもなるので、夜は夜で、数人が同時にオンラインになり、それぞれが家庭でレポートやプレゼン内容を同時に編集するさまは、会社員よりもデジタルスキルが高いようです。

 

👇日本人の知らない名作英語の本です。

The Wind in the Willows (Sterling Illustrated Classics)

 

ちなみに、そういうオンラインでのミーティングはインター校では小学生から行われます。

自分のパソコン(クロームブック)は当然ですが、自宅にインターネットがあることが前提ですので、そこでもめる日本の公立学校とはあきらかに異なります。

 

そうやって第一稿としてまとめ、内容を先生にチェックしてもらいます。

 

先生からダメ出しを受けた後、またグループで練り直し。

 

提出期限までに提出できればよいですが、半数は提出期限をオーバー。

 

基本的に内容がしっかりしていれば、提出期限オーバーの減点はありません。

 

そこもインター的な考え方ですね、

 

さらに、最近話題な神奈川県横浜市の市バス問題です。

 

バスの運転手の給与が高すぎると、安くする政策に打って出たところ、運転手が少なくなり、バスの本数が減って不便になったという。

 

まず、バス問題は日本の各地にあるので、その実情にあった内容で課題をこなすことができます。

 

コンペティションであればバス運行の時間などのプログラムを設定した生徒もいましたね。

 

さらに、毎日の勤務時間調整など人事的なことをプログラムした生徒など。

 

 

日本のバスは以上で、そのバス停ごとの到着時間が分単位で書いてあります。

土曜日は9時13分にこのバス停にバスが来ると。

 

これは運転手にかなりのストレスを与えるので、見直しすべきだという健康面などのデータを出してきた生徒。

 

ビジネスな内容の課題でも、生徒が医学を目指している場合は医学的な要素に変更してしまいます。

 

それがゆくゆくの大学受験に役立ちますから。

 

実は学校の中の課題は外のコンペティションにリンクしていたり。

 

つまり学校でさんざん練られ、指導を受けた内容でコンペに出場できます。

 

コンペでのプレゼン方法はまた他の先生が指導したりアドバイスくれたりと。

 

進学実績の高いインター校・国際バカロレア校ではこうやってコンペティション対策が行われ、それが課外活動実績となり、大学進学実績につながります。