友人と同じ気持ち | 紫陽花の咲く頃

友人と同じ気持ち

久しぶりに同じ地区で次男の同学年の女の子のママ友に我が家前の道で行き会った。


仕事へ行く途中だった様だが、私の姿を見て、車で数10メートルバックして来た。

(田舎道なので)


Aちゃんらしい。


次男の保育園時、保護者役員を一緒にしてからのお付き合い、たまにランチをしたりする、同地区で唯一の友達だ。

(友人が少ない私)


先日、同居しているAちゃんのお義父さんが亡くなり、その時香典を渡していたお礼を言われた。


具合いが悪く、診察してもらった時点で、末期膵臓がん、1か月の余命宣告をされ、家での見取り看護をして、本当に宣告された1ヶ月で亡くなってしまったとの事だった。


体調が悪くなっていく姿を見るのが1番辛かったと、Aちゃんの目に涙があふれてきた。


上手く返す言葉が見つからず、私も涙目になってしまった。


Aちゃんは、

「義理の父でこんなにも辛いから、〇〇さん(私の名前)お父さん亡くなって辛かったね!」

そう私を気遣ってくれた。


会話の中でAちゃんとお義父さんの関係は良好だったんだなとすごく感じられた。


以前、足を悪くして、出かける時は車椅子だと聞いていた直後、Aちゃんが車椅子に乗ったお義父さんとスーパーで買い物をしている所にばったり会った時がある。


息抜きに連れて来たと、普通に笑顔で話をしていたが、私の義母も車椅子だったので、その大変さはよく分かる。


車椅子から車に移動するのにも、車椅子を収納するにも手間がかかる事だ。私には真似出来ないなと思った。


いつも前向きで、明るくてちょっとおっちょこちょいのAちゃんが、お義父さんが亡くなって涙する姿が見ていても辛かった。


又、ゆっくり話そう、そう伝えて別れたが、何だか、私も父の事を思い出して、涙が出て来てしまった。


Aちゃんのお義父さんが亡くなった日は、私の父の命日と同じだ。


きっと、これからずっとこの日をAちゃんも私も同じ気持ちで迎えるんだなと思った。


Aちゃんの心が少しずつ癒えます様に。