私が歌える数少ないジャズ。
Fly me to the moon!
日本人にとっても身近なジャズの一つかもしれません。
シナトラ・バージョンの録音テープは、アポロ10号・11号にも積み込まれ、人類が月に持ち込んだ最初の曲になったそうです。
・・・
私の子供のころは、まったく音楽に興味がなく、特に音楽の授業は、無視に近い態度だったようです。
音楽には、どうも拒否反応がありました。
しかし、歌謡曲やフォークソングは、よく歌いました。
大学に入り、はじめて学校の近くのジャズ喫茶に入った時に、身体に衝撃が走りました。
「この音は何 ??」
それから、ジャズを聴くようになりました。
クラッシックも聞くようになりました。
なにか自分が変わったようです。
ギター、ピアノ、フルート…。
いろいろチャレンジしましたが、楽器は、すべてダメ!
結局、オーディオシステムに向かいました。
かなり、凝りました。オタクだったかもしれません。
また、ジャズバーの常連さんになりました。
楽器がだめなのでボーカルにチャレンジもしました。
そして、結婚して女の子が誕生しました。
娘が幼稚園のころ、マンションから一戸建住宅に住み替えることになりました。
私が自分の家族のために設計した唯一の家です。
妻のピアノがありましたので、娘は、ピアノを弾くようになっていました。
そこで、私は、ある計画を実行しました。
私たちの家にコンサートホールを組み込むのです。
名曲と演奏者、演奏者と聴衆をつないでいるのが、コンサートホールです。
演奏者は、娘、聴衆は、私です。
階段室を区切って、コンサートホールも兼ねました。
階段室は、天井も高く、面積と残響時間のバランスも良好です。
階段の段板が観客席です。
娘のピアノにより生み出される“良い音”
階段室のコンサートホールで、娘のピアノの素晴らしい演奏?
この演奏に出合ったときに感じる一体感は、私の高性能なオーディオシステムにも代え難いものでした。
その幸せも4年で終わりました。
転勤で転居しました。
その後、娘もアラフォーになり、ジャズピアノを趣味にしています…。