「マンション管理適正化診断サービス」とは、日本マンション管理士会連合会(日管連)が無料でマンション管理組合に提供する事業です。


■ メリット1:マンション管理士がマンションの管理状況全般を診断


 日管連では、診断業務研修プログラムを修了した診断マンション管理士を管理組合に派遣し、「マンション共用部分診断レポート」を作成・提供します。 

 このサービスでは、診断マンション管理士が以下のことを行います。


・ 管理運営状況、修繕計画状況、法定点検・修繕工事のほか、防犯対策、防火管理、保険事故履歴などマンションの管理状況全般を対象に、目視・書類チェック・ヒヤリングを行う
・ 診断結果やアドバイスを記載した「マンション共用部分診断レポート」を作成・提供する


 管理組合は、このレポートを基に、建物設備や運営等の管理水準の維持・向上を図ることができます。


■ メリット2:診断結果で火災保険料を割引


 マンション共用部分診断レポートの結果については、日新火災海上保険のマンション共用部分用火災保険において割引適用制度を利用することができる点も大きな特長です。 (日新火災海上保険及び保険代理店に対し、診断マンション管理士が関与することはありません) 

 診断レポートの結果は診断結果に応じて「S・A・B」の評価を付しており、「S評価」となったマンションにつきましては、日管連より管理組合様へ管理運営状況が優良であることを証する「S評価ステッカー」を発行しています。 

 このサービスでは、診断レポートの結果に応じて、以下のメリットがあります。


・ 日新火災海上保険のマンション共用部分用火災保険において割引適用制度を利用できる可能性がある(診断マンション管理士は保険会社や代理店とは関係ない)
・ 日管連から管理運営状況が優良であることを証する「S評価ステッカー」を受け取れる(S評価の場合のみ)


■ メリット3:不動産・住宅情報サイトに診断結果を掲載


 管理状況が良好な物件(S評価またはA評価物件)については、管理組合の承諾の上で、不動産・住宅情報サイト「LIFULL HOME’S」に診断結果を掲載します。 

 これにより、区分所有者が専有部分を売買する際に、不動産・住宅情報サイトに専有部分の物件情報を掲載することに加え、共用部分の管理状況も掲載することができ、区分所有者(売主)の売り易さに繋がるだけでなく、物件購入予定者様にとっても購入時の1つの判断指標になります。 

 このサービスでは、管理状況が良好な物件について、以下のメリットがあります。


・ 管理組合の承諾を得た上で、不動産・住宅情報サイト「LIFULL HOME’S」に診断結果を掲載できる
・ 専有部分の物件情報と共に、共用部分の管理状況も掲載できる

・ 区分所有者(売主)の売り易さが向上する
・ 物件購入予定者にとって購入時の判断指標になる


■ メリット4:管理計画認定制度の認定手続支援サービスにもワンストップで申請

 

  2022年4月、マンションの管理の適正化の推進に関する法律が改正公布されました。 

 マンション管理適正化診断サービスは、マンション管理センターの手続支援サービスの申請を兼ね備えるよう管理計画認定制度の基準に準拠した診断基準です。
 これにより、管理組合がマンション管理適正化診断サービス及び認定手続支援サービスにもワンストップで申請できるようになりました。
 このサービスでは、以下のメリットがあります。


・ 改正適正化法に対応した診断基準を満たす
・ 管理計画認定制度の申請を同時に行える
・ マンション管理センターの手続支援サービスを利用できる
 

 以上が、マンション管理適正化診断サービスの概要とメリットです。このサービスは、日本マンション管理士会連合会の無料事業ですので、管理組合の方はぜひご利用ください。