議案の上程には「個別上程方式」と「一括上程方式」の二つがます。

 

 個別上程方式は、議案ごとに審議と採決を終了させる方式です。個別上程方式では、議案ごとに審議と採決を行うため、審議に時間がかかる可能性があります。

 

 一括上程方式は、すべての議案について審議を行い、その後、それぞれ採決を行う方式です。一括上程方式では、すべての議案の審議が終わってから採決を行うため、審議内容が忘れられやすいことがあります。

 

 

 

 一般的には、個別上程方式で行われることがほとんどです。


 質疑応答が議案ごとに行われますので、審議の対象が明確になります。


 しかし、管理組合内に故意に総会の議事を妨害し混乱させる者がいる場合もあります。

 

 このようなことが予想される場合は、一括上程方式を採用することを検討してみてください。


 執拗に質問を繰り返す者や他の発言者を妨害する者などの行為に対しては、質疑を打ち切ることもできます。


 また、複数の議題・議案にまたがった質問にも答えやすくなります。

 

 それでは次に各議案の説明です。


 招集通知書に「議案書」を添付している場合は、「招集通知書に議案書を添付しておりますので、要点のみご説明申し上げます。」と断った上で、説明を行います。

 

 説明が終ると、「質問の際の注意点を事前にお伝えしますので、ご協力ください。審議の進行をスムーズにするためです。」と質問を受け付けします。

 

 1.議案の目的に関する質問だけを受け付けること。

 

 2.質問者から回答者を指名することはできないこと(議長のみが指名権がある)。

 

 3.プライバシーや共同の利益を害するような質問は受け付けないこと。

 

 4.過去の総会に関する質問は受け付けないこと。

 

 5.質問者は挙手をし、議長の指名受けた上でしか発言できないこと。

 

 6.質問者は部屋番号と名前を述べること。

 

 7.質問は簡潔に行うこと。