私は、2017年1月に国土交通省から発せられた通知、


『設計コンサルタントを活用したマンション大規模修繕工事の発注等の相談窓口の周知について』


が出されたことに、当時非常に喜んでいました。


もう、7年も前のことです。


・・・

 

この通知について、自分自身の整理のためにブログで私の見解をいろいろな表現で書いています。

 

その中で、言葉足らずがありましたので、補足しますと、

 

もっと前(20年ほど)にこの通知が出されておれば、『マンション管理業界が今とは姿が変わっていたのではないか』と考えています」

 

と書いているくだりがあります。

 

この意味は、管理会社や設計コンサルタントがバックフィーを得ることが、業界内で当然の行為であり、違法行為であるという認識がなかったということです。

 

その時代に、『違法なんだよ!』ということがはっきりしておれば、


今のように『みんなで渡れば怖くない』的にエスカレートしていなかったのではないでしょうか。

 

結果として、国土交通省の通知が出ても実態は変わっていないようです。

 

・・・

 

 この関連の話ですが。


 真偽のほどは分かりませんが…。

 

 ある大手のマンション大規模改修工事業者が「バックフィーは支払いません」

と関係者に宣言したそうです。

 

 この話を聞いて、私は、

「業界もここまで来たか!」

と心地よい興奮を覚えました。

 

 しかし、その後、この件でいろいろな業界の方のお話しを聞いたのですが、


「あの会社大丈夫でしょうか? 仕事来ませんよ!」


「あの設計事務所とおかしな関係になっているようですよ!」


という内容が飛び交っています。

 

 これって、変ですよね。

 

 国土交通省が通知を出し、業界を正常化するための会議も開き、その方向に向かっているのに、まだこのようなことが噂話になっていることに、私は、怒りを覚えました。

 

 かつて、公共工事における『脱談合宣言』が行われた時は、ゼネコン各社の談合組織が解体され、談合が激減しました。

 

 どうして、マンションに絡む業界は、こんなにも情けない姿をいまださらしているのでしょうか!

 

『非常に重たい!』メッセージにはやく気付くことが必要です。

 

ユーザーを忘れてはなりません!


今のままで大丈夫か?

 

 従来の慣習や考え方、価値観をそのまま踏襲していて大丈夫なのか?

 

 

 もう一度考えてください!