2024年、日本被団協(日本原水爆被害者団体協議会)はノーベル平和賞を受賞しました。


 これは、広島と長崎の原爆被害者のために長年活動してきた彼らの努力が国際的に評価された結果です。

 また、2017年にはICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)がノーベル平和賞を受賞しました。


 ICANは、核兵器廃絶を目指す国際的な運動であり、日本被団協とも協力しながら活動を続けています。


 私は、日本被団協の受賞の知らせを聞いたとき、父の思い出がよみがえり、深い感慨に浸りました。

 広島と長崎の原爆被害は、第二次世界大戦中に起こり、多くの命が失われました。被爆者たちは、その後も長年にわたり苦しみ続けましたが、彼らの経験を通じて平和の重要性を訴える活動が続けられています。

 2024年のノーベル平和賞受賞は、日本被団協の長年にわたる平和と人権のための活動が国際的に評価されたものであり、非常に意義深い出来事です。


 彼らの努力がこのように認められたことは、未来に向けた希望の象徴でもあります。


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 私の父は、江田島市(能美島)から原爆投下の翌日、8月7日の朝に親戚の安否確認のため広島市内に入り、悲惨な光景を目の当たりにしました。


 その経験を通じて、父は定年退職後、語り部として平和の重要性を伝え続けました。

 

 父が奈良県で語り部として果たした役割も、この受賞の意義をさらに深めるものです。父は、被爆の悲惨さと平和の重要性を多くの人々に伝え、その語りは聴く者の心に深く刻まれました。


 父の努力と情熱も国際的に認められたと、私は思っています。

 父は、自身の被爆体験を通じて、戦争の悲惨さと平和の重要性を多くの人々に伝えました。特に、若い世代に対して語りかけることで、未来への希望を託していました。


 父の語りは、聴く者の心に深く響き、平和への思いを共有する機会となりました。

 日本被団協がノーベル平和賞を受賞したとき、父が生きていればどれだけ喜んだことでしょうか。


 この受賞は、私にとって父の遺志を継ぎ、平和のメッセージを広めるためのさらなるインスピレーションとなりました。

 この受賞を機に、私たち一人一人が平和のために何ができるかを考え、行動していくことが大切です。


 核兵器のない世界を目指し、平和と人権を守るために、私も共に歩んでいきたいと思います。