京都府宇治市の音楽教室 アルペジオミュージックスクール ギターコースでは子どもから大人まで、毎日楽しくレッスンしています。

 

 

 YouTubeチャンネル「Hiroki Isobe」から、オリジナル曲をアップしましたので、紹介させていただきます。

 

 曲名は「異端の鳥」プレリュードとフーガ、伝統的なプレリュードとフーガの形式に添った構成になっています。

 プレリュード、フーガ共に、Nikodem Kosińskiの「The Painted Bird」に登場するエピソードから着想し作曲しました。

 

 私は、このエピソードを私は映画「異端の鳥」を観てで知りました。

 

 そのエピソードは、黒い鳥の群れから一匹を捕まえ白く塗り、仲間の鳥の群れに返す。するとその鳥は同種であるはずが、異端として攻撃されて殺されてしまう」というものです。

 

 

 このエピソードを、曲を構成する音階を黒い鳥はA major、白い鳥はB♭ majorにみたて、協和しない二つの音階で2色の鳥の群像を表現しました。

 

 プレリュードでは、原作とは違い後半になるにつれ白い鳥が増え無秩序な状態でエンディングを迎え、完全に2色の鳥で構成されたフーガのテーマへと繋がり、3声のフーガなって発展していきます。

 

 今私はクラシックの作曲形式で、フーガが一番好きです。

 フーガは一見とても形式的で不自由です。ですが私は、フーガは逆に自由度が高く感じます!それは形式の部分さえ使えば、極論を言うと、無調、即興演奏、ノイズ音楽など曲にまとめるのが難しいモチーフでも、強固な形式があるため曲として成立するからです。どこまで形式や伝統的なルールを崩すかという度合いにもよりますが、私にはフーガは自由度が高く感じられます。

 

 またフーガに使われている対位法も年代によっても色々なものがあり、とても面白いです!

 多声音楽をギターで演奏するのはとても難しいですが、旋律が絡み合うフーガは、クラシックギターの素朴な音色にも合っていて、ここ一年くらいずっとフーガに熱中しています。

 

 この「異端の鳥」プレリュードとフーガは、オランダの2023年のコンクールにエントリーして、2位決定まで勝ち残る事ができました。

 ぜひ聴いてください!