今月号の年間特集では、河骨などの水ものをはじめ、山地の短い夏を彩る唐糸草や半夏生も登場します。
地域によっては、極めて限られた期間に少量流通することもありますが、こうした少し標高の高い場所に生息する植物を目にする機会はあまり多くはないかもしれません。
作品を通して夏の山の風景に思いを馳せ、山野草などにも興味をもっていただけると幸いです。


さて、春の訪れが遅く、冬の始まりが早い山間では、春から秋にかけて大小さまざまな植物が競うように花を咲かせます。
深山ししうど、こばいけい草、大うば百合のように堂々とした存在感を放っているもの、ごぜんたちばな、ちんぐるまのように、ひざを折って観察したくなるものなどがあります。
なかでも実際に見て、最も感動を覚えたのは「高山植物の女王」と称されるこまくさです。



この続きは本誌にて。
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