ここ十数年にわたり、地道に息長く、方言が注目されているそうです。
確かに、2013年に放映したNHKの朝ドラ『あまちゃん』の「じぇじぇじぇ」や、平昌と北京のオリンピックでメダルを獲得したカーリング女子代表の「そだねー」などが例に挙げられますね。


少し前に、ふとしたきっかけから、方言や訛りが着目される時代を象徴するようなニュースがありました。
2024年春の北陸新幹線(金沢~敦賀間)開業に向けて、福井県が「福井の方言愛着ましましプロジェクト」を発足したというものです。
普段使っている方言を地域の宝と位置づけ、映画製作や方言辞典の編纂、方言を使ったTシャツやLINEスタンプのコンテストなどに取り組むのだとか。
いまや方言は、郷土愛を育むだけではなく、観光資源としても注目されているようです。


そもそも、方言とは「言語が地域で音韻・文法・語彙などの点において別々な発達をし、相違のある各言語圏に分かれた言語体系」を意味し、国語学者の東条 操(1884~1966)によると、日本国内の言語圏は16地域に区画されるそうです。



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