作るのが得意!と大きく胸は張れませんが、料理はそこそこ好きです。
花をいけるために必要な過程は料理とよく似ており、水揚げなどの花材の養生と食材の下ごしらえは、どちらも完成を左右する大事なひと手間です。
花の取合せや料理のレシピを考えるには、発想や思考だけでなく経験も大事。
あと、予算もですね(笑)。
自分好みの花器にいければ、「あら、いい感じ」。
料理と食器と食卓が三位一体になれば、それだけで「あら、おいしそう」と嬉しくなります。
というわけで、いけばなと料理に対する関心の深さには、何らかの相関関係があると思っていますが、いかがでしょうか。


さて、料理に欠かせない香辛料は植物の一部で、基本的には茎・葉・花をハーブ、それ以外をスパイスと呼んで区別しています。
切り花として出回るウイキョウは「フェンネル」と呼ばれる代表的なハーブやスパイスですし、街路樹で見かけるクチナシの実も色付けに使われ、薬効のある「山梔子」として知られます。



この続きは本誌にて。
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