私の故郷である兵庫県神戸市は、開港五港の一つである神戸港を有する港町。早くから異国の文化が流入し、北野の異人館が観光地として知られるように、洋館の多い町です。

 


建築家だけでなく、青い目の近江商人としても知られるウィリアム・メレル・ヴォーリズ。近代建築の三大巨匠の一人と呼ばれるフランク・ロイド・ライト。その弟子である、遠藤新。名だたる巨匠たちが手掛けた建築物が、現在でも個人の邸宅や、学校の一部として使用されています。神戸をはじめ阪神間では、洋館という存在は、とりわけ珍しいものではなく、むしろ市民の生活にすっかり溶け込んでいます。


この続きは本誌にて。
(「小原流挿花」のご購読は、下記よりお申込みください。)

 

小原流教材カタログ「花もあ」