微笑みの国、タイ。
近頃は目覚ましい経済発展によって、東南アジア諸国連合の中核としての存在感を増すばかりでなく、2018年にはタイを訪れた日本人が過去最高の160万人を突破しました。

日本を遥かに上回る国際観光収入570億ドルを記録するなど(国連世界観光機関2017年度統計による。日本は340億ドル)、ビジネスにとどまらず観光地としても世界中から人気の地でもあります。


タイに行くのは今回で2度目、初めて首都バンコクを訪れました。ちなみにバンコクはあくまで国際的な名称であり、タイ語での正式な名称は、首都として世界一長いといわれ、文字数にすると121文字あります。

気になる方は「バンコク 正式名称」でググってください。あまりの長さのせいか、タイの方でさえ暗唱するのが難しいようで………。

我々にとっての「寿限無」のような感じでしょうか、暗唱した方には拍手が送られていました。


今回の旅では、現代のフラワーデザインと伝統的なタイの花装飾を融合させたフラワーアーティスト、サクン・インタクンさんとご一緒する機会をいただきました。

サクンさんは、アーティストとしてだけではなく、世界でもまれな花文化にまつわる博物館を運営されています。

東南アジアをはじめとする多くの国や地域の花文化を記録し研究されつつ、タイの子どもたちに伝統的な花文化とその作り方を伝える活動にも取り組まれ、多方面で活躍されています。

日本の花をいける文化の根底に、神仏への供物として歴史があるように、タイの花文化も、仏教の供物として育まれ、今日に受け継がれているということでした。

街のあちこちでも、マリーゴールドや蓮などさまざまな花で作られた供物が見られ、日々の生活に溶け込んでいました。

 

 

撮影:奥康正

 

 

この続きは本誌にて。
(「小原流挿花」のご購読は、下記よりお申込みください。)

小原流教材カタログ「花もあ」