4月に新元号「令和」が発表されました。
発表がいよいよ目前となると、平成を回顧する機会が多くなりました。2~3月にかけて共同通信社が実施した、「平成は良い時代であったか?」というアンケートに対して、7割超が「良い時代であった」、と評価をしているようです。実は、昭和63年に生まれた私は、まさに平成と同い年でした。なので、思い入れのあるこの元号との別れは少し寂しくもあったりします(笑)。おおむね良い時代として語り継がれていく可能性があるのは、うれしいことです。
「思い出しやすかった自分の年齢も、これからはパッと出てこなくなるんだろうなぁ」。そんなことを思いながら、ともに歩んできた平成の日々を思い返しています。


5月に改元を迎え、新たな時代の到来とともに平成の世は幕を下ろします。
昭和は「激動の時代」として語られるのに対して、平成はどんな時代だったのでしょうか?


明治以降、初めて他国との戦争がなかった点では、まさに「平らと成った平和の時代」でした。その一方で、経済の面では、バブル崩壊以降の長引いた不況から、「空白」や「停滞」とネガティブなイメージもあるようです。
90年代からスタートしたインターネットの普及や急速なIT革命は、我々の生活や働き方に大きな「変革」をもたらし、身の回りに溢れるモノや風景は激変しました。世の中の大きな変化とともに、人の価値観は個々を重んじる「個性尊重」や「多様性」へと舵を切ります。パソコンやスマートフォンが中心となった情報化社会で、薄れつつある人間関係とは対照的に、数多く見舞われた自然災害から、我々は「絆」という団結を生み出しました。



この続きは本誌にて。
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