昭和18年に出版された『小原流盛花瓶華の生け方』(小原豊雲著)に記された
「小原流盛花瓶華上達の秘訣二十箇条」。
初めてこれを目にした時、74年も前に記されたものでありながらも、
現在にも通じるものが大多数あると驚きました。
そして、花をいける者としての基本的な心構えには不変的なものがあるな、
と、今月号の特集を通じて改めて感じました。


同時に、三世家元豊雲と時代を共にされた先生方は
「34歳という比較的若い頃はこうおっしゃっていたけど、
取合せの色彩感覚や、花器と花材との量感なんかは、
その後どんどん変化していった。自分の知っている豊雲先生とはまるで違う」
と、笑っておられました。
20か条の中にあるように、まずは基本を大事にしたうえで、
さまざまな経験をインプットすることによって、
自分ならではの感覚や世界観を見出された、ということでしょうね。


私が共感したものを挙げるとキリがないのですが、
常日頃から思っているのは「花は手早く生け上げよ」だと思います。






この続きは本誌にて。
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