日増しに秋も深まりゆく10月は、私にとって1年の中で1番忙しい月かもしれません。
毎年、仕事に追われるうちにあっという間に過ぎ去ってしまうので、
10月の思い出といえば、花展だったり、講習会だったりと、
とにかく花にまつわることが多い。
そのおかげさまで、国内外と色々なところに行けるんですがね(笑)。


今年の10月は前から楽しみにしているイベントがあります。
本年、小原流出雲支部が創立60周年を迎えるのを記念して、
出雲大社で献花式をさせていただく機会を得ました。
10月は旧暦では神無月ですが、
出雲地方では神在月と呼ばれるのがとても面白いところ。
それは、神在月に日本中の神様が出雲大社に集まって
「神議り」という会議をされるから、と伝えられています。


旧暦10月10日に稲佐の浜に全国から降り立たれた神々は、
それから1週間の間、大国主大神のもと、さまざまな事柄、
とりわけ男女、仕事やお金などの人の縁に関わる万事諸事を、
どのように結びつけるかについて決められるそうです。
つまり、「縁結び」ですね。
新暦では約1ヵ月のズレがあるので、
出雲大社が神様をお迎えして、さまざまな儀式を行う、
2017年の神在祭の期間は11月27日から12月4日のようです。
その期間中、全国の神々のお宿となるのが大社本殿を挟んで、
東西に位置する「十九社」だそうで、
こうしたお社があるのも出雲大社ならではで興味深いですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

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